東南アジアの真夏は4〜5月。と言っても、それ以外の時期より最高気温が5度ぐらい上がるかどうか。しかし目に見えて日差しが強くなり乾燥した晴天が続くので、体感温度はもっと高いように思われます。先月は、マニラ首都圏で40度越えの日が何日かあって、ニュースになるぐらい。つまり、熱帯のフィリピンでも40度は尋常ではない暑さなんですね。
日本ではまだ晩春か初夏のはず...なのに、この数日はネグロス島より暑いらしい。真夏の大阪や東京の暑さは、嫌というほど知っているので、8月に気温の逆転が起こるのなら分かりますが、5月や6月でフィリピンより日本の方が暑いというのは、一体どうなってるんでしょう?
それはともかく、いくら日本の夏よりは涼しくても、丸2ヶ月も暑くて、特にここ何週間かは雨がほとんど降らない。さすがにちょっとバテてきたと思っていたら、昨日はまるで6月になるのを待っていたかのように、昼過ぎに雷を伴った大雨。日本で同じ降り方したら、間違いなく「ゲリラ豪雨」。文字通り滝のような雨が収まった後も、断続的に弱い雨模様で、深夜まで西の空には稲妻が光っていました。
こうなると、フィリピンの田舎ではかなり劇的な変化が見られます。まず夕刻、どこからともなく大量の羽アリが湧くように飛来。家の外壁がマダラ模様になるぐらい。台所まで侵略してきて、洗ったはずのフライパンやまな板にまでタカるアリども。こうやって種族を殖やして繁栄しているのか。殺虫剤片手に庭中走り回りたい気分でした。
辺りが暗くなると、昨夜までとは打って変わってカエルの大合唱が始まりました。羽アリと同じく雨を待ってたんですね。近くに大きな川や田んぼはないので、恐らく乾燥している時期は、土の中に隠れていたと思われます。それにしても尋常な数ではない。一夜明けると、路上には車に轢かれてぺちゃんこになった「平面ガエル」が溢れることに。
アマガエルとかせいぜいトノサマガエルぐらいならまだしも、サイズが大人の手のひらほどもあるヒキガエルみたいな奴らなので、あんまり愛嬌がない。どうも熱帯の自然は何につけても極端で変化が急激なので、季節の移り変わりを愛でる、という具合にはいかないようです。
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