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ロボット、人工知能の広がり|金融業界



こんにちは。今回もロボットや人工知能の話です。特に人工知能。
前回紹介(前回のブログ)した他にも、ロボットや人工知能は既に今までは人間だけだった職場にどんどん入ってきています。今回もそういう事例の紹介です。特に金融業界に視点を当てて見ていきます。

銀行、保険業界で次々に内定を得る人工知能
前回にも登場したIBMのワトソン。そもそもワトソンは、言語を学習、理解し質問応答や意思決定をする人工知能です。IBMは「コグニティブ・コンピューティングシステム(Cognitive Computing System)」と定義しています。


ワトソンさんは、その言語能力を活かし、三菱東京UFJ銀行以外の金融機関から内定をもらっています。その内定を出した先は三井住友銀行です。そして職場はコールセンター。(日本経済新聞:ついに人工知能が銀行員に「内定」 IBMワトソン君
金融機関への質問というのは専門用語やあいまいな質問が多く寄せらますが、三井住友銀行の検証では回答スピードは人間と対等であり、正答率も7割〜8割だったようです。
人工知能は人間と同じく学習をすることができるため、その正答率はさらに上げることができると確信したことにより、9月には部分導入を決めています。
ただ現在ではあくまでコールセンターで働く職員がすぐに回答できるように補助として導入するようです。今後は、社内の事務処理についての社員からの質問に答えるなど、仕事を多く抱えるようになるみたいです。将来的には融資業務も担当させる考えもあるようです。

日経の記事にもあるように、もう一つのメガバンク、みずほ銀行も導入を進めています。
さらには銀行だけでなく、保険業界からもオファーが来ているとのこと。(産経ニュースの記事

このように人工知能は膨大なデータや知識を学習し、さらにはレスポンスもできます。就職してすぐに私たち人間の先輩社員になるのです。

活躍の場が広がる人工知能。投資の現場でも
銀行、保険でまずはコールセンター。次には融資業務、FP(ファイナンシャルプランナー)へと、仕事の幅を広げる人工知能。
これは日本だけでなく、海外でももちろん同様の動きがあります。(Bloombergの記事、少し古い記事ですが…)
さらに金融の中でも更に高い知識が求められる証券の投資銀行部門、投資銀行、ファンドでも活用が始まっています。


このような現場では金融工学などをもとに高度な計算をし投資判断を下し、取引をしています。これらの計算に機械学習の技術を使ったり、売買のタイミングを確実にするために自動取引を行うことは実は新しいことであったり、珍しいことでもなく、当たり前なのです。
しかしこれまでは投資するにあたり、主にどこまでリスクを取れるかという判断のために利用されていました。しかしこれからは将来の証券の価格(株価など)そのものを的中させるために人工知能を取り入れられそうです。


今回は金融の世界で広がりを見せるAIについて紹介してきました。
特に銀行ではテクノロジーの取り入れが遅く、古くからある業務に頼ってきたところが多いです。しかしこのような技術が入り込むことで、融資判断が早く、正確にできます。
また資産運用においても、より適切なアドバイスが受けることができるようになり、私たちが受けるメリットは多いでしょう。
このロボット、人工知能については近いうちにもう少し書いていきたいと思います。
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