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競争が激しい映像の世界。テレビは選ばれるのか?


皆さんテレビは好きですか?私は、大学時代に朝から晩まで観ているぐらい好きでした。しかし今はテレビのスイッチを入れることすらありません。正確に言うとテレビが壊れてしまったので、スイッチを入れても反応しないのですが…。でも壊れる前からテレビを観ることは、かなり減っていました。その代わりに観まくっているのがYouTubeとHuluです。

映像の競争が激化


広告収入で苦戦するテレビ


テレビ局の大きな収入源である広告収入。2015年の上期の段階ですが、テレビの広告収入は前年を下回っています。(下期はこれから決算が出るので現時点では不明です。)これは映像を見る選択肢が増えて、実際にテレビ以外に人が流れていっているからと考えていいと思います。

誰でも手軽に映像を流せる時代


最近は誰でも簡単に映像を公開することができます。以前より有名なのが動画共有サイトのYouTubeやニコニコ動画でしょうか。10代を中心に人気を伸ばしているのがVine(バイン)やMixChannnel(ミックスチャンネル)なんかですね。ライブ配信なんかだとツイキャスを使う人も多いでしょう。LINEもLINE LIVE(ラインライブ)というサービスを始めました。年齢とか立場とか関係なく、映像を流す側になれる時代になりました。

増えるVOD


上であげたものは「人の暇な時間の過ごし方」という意味ではテレビのライバルです。しかしテレビ関係者の方たちが、たぶんライバル視しているのがVOD(ビデオ・オン・デマンド)だと思います。特に2015年に日本で話題になったのがNetflix(ネットフリックス)です。同じようなサービスだと日本テレビが買収したHulu(フールー)が有名ですね。Amazonもプライム会員のサービスの中にプライムビデオをスタートしました。他にもネットで映像を見ることができるサービスをあげるとキリがないくらいたくさんあります。

TVerの登場


Netflixやプライムビデオが注目されがちですが、日本のテレビ各局もVODを提供しています。テレビ番組の見逃し分を観たり、過去の番組を観たりするのに便利です。そして日本のテレビ局のネット動画配信で、話題になったのがTVer(ティーバー)です。日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビが連携して2015年10月にスタートした見逃し配信サービスです。

TVerはテレビが挽回するきっかけになるのか?


TVerの好調なダウンロード数


TVerは参加しているテレビ局がオンエアした後に1週間、テレビ番組を配信しています。ウェブでもスマホアプリもあり、無料で利用できます。無料ということもあり、スタートして3週間で100万ダウンロードを達成しています。

まだ完成度が低いTVer


日本では、まだまだテレビが人気であることも好調な理由だと思います。しかし少し残念なのが配信されている番組は一部の番組だけです。これは各局がVODサービスを既に持っていることが原因でしょう。既にあるVODサービスは、有料のサービスがメインです。無料のTVerに1週間限定とはいえ、積極的には配信したくないという気持ちがでてきそうです。現段階では、正直使い勝手がいいサービスとは思えませんでした。

爆発する可能性


個人的な感想では、今はそこまでいいサービスには思えません。しかし魅力的なのは「無料」という所です。無料であれば、とりあえず登録する人が増えます。登録者が増えてくると、単価の高い広告収入が取れそうな雰囲気が漂ってきます。そうすると各局が配信する番組数が増えるかもしれません。さらに地方局など参加する局が増える可能性もあります。コンテンツが充実してくると、さらに登録者が増える。と良い循環ができるかもしれません。広告収入を伸ばすには、あと利用者の年齢、性別、職業などの属性データをとる必要もありそうです。

もちろん厳しい道になる


さっきは上手くいった場合を想像して書いてみました。しかしやはり厳しい部分もあります。まずテレビは「暇だから観ている」という点です。最初の方に書きましたが、映像という観点だけで見ても「暇つぶし」になるサービスはたくさんあります。さらに作り手側にも簡単になれます。しかもYouTuberのように稼ぐこともできます。「テレビに時間を割く暇」をつくってもらえるかが問題です。

テレビを観てもらう時間を作ってもらうにはコンテンツの魅力があるかが大切になります。NetflixやAmazonは、かなりの資金を使ってオリジナルコンテンツに力をいれています。逆にVineなどは短い時間で観れる、いい意味でラフな動画だからこそ人気が出ているのだと思います。また製作者と距離が近い感じがするのも人気の理由かもしれません。そういった様々なコンテンツの中から、テレビを選んでもらうだけの魅力が必要ですね。



今回は競争が激しい映像の世界について、大して詳しくもないのに長々と書いてみました。業界関係者の方たちが読むと「アホ。」と言われるかもしれません。最後にはテレビの番組の質を上げろと言っているかのような文章を書いています。だけど私は質が高い番組も全然あると思ってます。実際YouTubeで過去のテレビ放送を勝手にアップしている動画を観ている人も多いのではないでしょうか。これだけ競争が激しくなると質は上げるしか方法がなくなるので、視聴者としては良い番組を観れる可能性が高まるという事で非常に楽しみです。



もう少し暇つぶし…


私は「Always 三丁目の夕日」シリーズが大好きです。これをいつでも観たいがためにHuluに登録しました。
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