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この4月から大手人材派遣会社による、日本でのフィリピン人家政婦の派遣サービスが始まりました。調べてみたら、すでに何社かがネットで受付を開始。とは言っても始まったばかりなので、実際にサービスを利用しての意見や感想は、ざっと見た範囲では、まだ見当たりません。

しかし、フィリピン人家政婦の利点として、いくつかの項目が上がっていました。まず、日本人家政婦の場合、結構年配の方が多く、利用者の親の世代だったりして、話にくかったり、仕事を頼みにくかったりするとのこと。その点フィリピン人家政婦さんは、比較的若い人が多いので、変に気を遣う必要がない。

なるほど、この日本人独特の感覚は、とてもよく分かります。ただでさえ自宅で家政婦を雇う習慣がない上に、目上の人に何かを命令するとなったら、私だって躊躇します。言った通りにできていなくても、あまり強い口調で苦情を言うこともできない。

そして、日本に渡ったフィリピン家政婦たちは、地元ならば普通に就職できるレベルの教育を受けている人が選ばれているので、当然ながら英会話は流暢。子供の世話を任せつつ、英語の家庭教師も兼ねてくれるのではと、期待されています。

中には、家政婦さんと恋愛関係になるのでは? などと書き込んでいる人もいるようです。まぁ人間同士のことなので、そういうことも無くは無いでしょう。ここネグロス島でも、家内の知人で、自宅で働いていたメイドさんが好きになって、結婚してしまった人もいます。(フィリピン人同士)しかし、今のところ、ちょっとそれは先走り過ぎ。

実際にはそんな心配よりも、家事を他人に任せること自体に、まだまだ抵抗を感じる人もいるのではないかと推測。このブログでも、何度もメイドさんについては話題にしていて、料理だけして、皿洗いは全部メイドさんがやってくれると書いたら「料理は、後片付けまでを含めてが料理!」とマジレスを返されたことがあります。

これは考え方や感受性の違いなので、間違っているとか言うつもりはありませんが、それでは、家事一般、何も外注できなくなってしまいます。また、妙なところに感情論を持ち出して、家のことをメイド任せにすると、子供の教育によくないとか、愛情が不足するとか言い出す人も。

私が思うに、本当に必要なのは、家族と過ごす時間を大切にすること。家事が忙しすぎて、子供の相手はテレビやコンピュータだけだったりする方が、よっぽど教育に悪い。食事は作ることより、子供と一緒に食べることの方が何倍も重要だと考えます。

特に、何でもかんでも奥さんに押し付けて当たり前と思っている男が、まだまだ多い日本。押し付けられた側も、完璧に良き母を演じないとダメと思い込んで、精神的に追い詰められ、結果的に子供に辛く当たってしまうことも、多々あるのではないでしょうか?

そんなことになるぐらいなら、家政婦さんを雇って、家族団欒を充実させた方が、ずっといいと思いますよ。フィリピン国内に比べると費用が高く、1時間2〜3000円はかかったりするようですし、住み込みは住宅環境として無理でしょうが、私の経験上、掃除と洗濯、外出時の子供の世話だけでも肩代わりしてくれたら、どれだけ楽か。月額数万円程度ならば、十分その価値があります。

と、延々とフィリピン人家政婦待望論をブってしまいました。実は今、我が家ではメイドのネルジーが二週間もの長期休暇を取っている最中。子供は夏休みで、文字通りの主夫業邁進中の私なので、メイドのいない生活の大変さが、身にしみているのです。


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