おばあちゃんがもう死期が近いということで 静かな山の中の病院に入院している。 そこをお見舞いのために訪れるお父さんとお母さんと私。
お父さんはおばあちゃんの息子。
看護婦さんに連れられておばあちゃんの病室に行く。 私の胸はざわざわしていた。 けれどそれは期待とも恐怖ともつかないものだった。
おばあちゃんは乾いた手をしていた。 血管が浮き出ている。 それからおなかに穴が開いてチューブがぐるぐるしている。 怖い。 私にはこれが生きているかどうかさえ疑わしかった。
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