グッドウィル、悲惨ですね。介護事業を手放して派遣事業に集中するも、今度はその派遣事業が業務停止命令・・・。
もはや存在意義までもが問われる窮地に陥っています。
この泣きっ面に蜂状態のグッドウィルを見てて、何か引っかかってたのですが、ようやく思い出しました。
投資に暴落は付き物ですが、私の人生最初の暴落体験の出来事にちょっと似ていたのです(^v^)
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私が小2の当時、学校では「キャッポン」という遊びが流行っていました。
この遊びを簡単に説明すると、給食で出てくる牛乳のキャップを複数人で出し合い、それを机に置いて、じゃんけんをします。
勝った人から、両手をお椀型にして叩いて風を起こし、キャップを飛ばします。風で裏返しになったキャップは取り除いていきます。
手を叩いて1枚も裏返しに出来なかったら次の人に交代します。そして最後の1枚を裏返しにした人が、全員が出したキャップを総取りできる、という遊びです。
最初は毎日手に入る分の1人1日1枚で賭け合うのですが、すぐに「持つ者と持たざる者」に分かれてきます(笑)。
すると、キャップがハコテンになった子の中には、キャッポンやりたさに”リアルマネー”でキャップを「調達」する子どもが現れます。
そうなると、買う子がいれば売る子もいるわけで、かくしてここに”キャップ相場”が誕生します(笑)。
当時の給食で手に入るキャップの相場は1枚10円だったと思います。ローカル牛乳メーカーの珍しいキャップは50円で取引されていました(爆)。
私は売り買いはしてなかったのですが、純粋に勝負で勝って貯めた120枚のキャップを保持していました。
なので、キャップ相場を見ては「おっ今日の資産は1200円かぁ~」などと取らぬ狸の皮算用をし、ほくそ笑んでいたのでした。
なんせ、私の当時の小遣いは1ヶ月200円でしたので、1200円と言えば今の200万円は下らない感覚です。
歩きだすと自然にスキップ♪になってしまうような気分でした。
しかしこの後「良いことばかりは続かない」という相場の鉄則を弱冠小2にして知ることになるのでした・・・。
事件は夏休み明けの始業式の日に起きました。
田舎に帰って地元の牛乳屋から大量のキャップを「無料」で調達したO倉君が、教室中に数百枚のキャップを放出したのです。しかも一気に・・・(O倉クン、空気読めよ・・・)。
当然、キャップ相場は超ダイリューション(笑)を起こし、その日の内に1枚1円まで大暴落してしまいました。
結果、私の資産はたった1日で90%も下落してしまったのです。目が点になりました(・A ・)。
そして、さらに追い討ちをかける事件が数日後に発生しました。
「キャップの裏に残った牛乳が腐って異臭がする」という理由で学校から禁止令が出たのです。
(この泣きっ面に蜂状態、今のグッドウィルに通じるものがあります)
そして、その後もし教室でキャッポンをやっているのを先生が見つけたら、全て取り上げて捨てられるというルールまで作られてしまいました。
これは決定的でした。
これにより、キャップバブルは完全崩壊、宴は終焉とあいなりました。
と同時に私の「キャップ資産」は100%下落し、完全にゴミとなったのです。
手元にあったキャップをゴミ箱に捨てる時の気持ちは、まさにバブル崩壊後のなんとも言えないあの気分と同じでした。
私はグッドウィル株は持っていませんが、たまたま持っていて投げざるを得ない人の気持ちは良く分ります。
まさに、そのキャップを捨てた時と同じような気持ちだと思うからです。
とはいうものの、120枚のキャップが価値を持っていた当時のその興奮、面白さは幼い心に強烈に刷り込まれたのでした。
私が株好きになったのは、あの時のあの「面白さ、興奮」を今だ追い求めているのかもしれません。
P.S.
ちなみに壮大なスケールで「O倉クン」のような悪行を継続している国があります(空気読めよ・・・)
それはこちらの国 です。
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