今夜はぼくが NHKのディレクターとして作った最後の番組が放送される。 原発事故で住み慣れた家を追われ、 いわき市の復興公営住宅で暮らし始めた人たちの物語だ。 福島県営下神白(しもかじろ)団地。 ちょうど一年前、去年の2月に入居が始まり、 200世帯337人が暮らし始めた。 事故...
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原発事故
放射線防護学者の安斎育郎さんの著書に 「原発事故の理科・社会」(新日本出版社)というのがある。 端的にして絶妙なタイトルというべきで、 原発事故の全体像は 「理科」と「社会」の どちらの視点が欠けても見通すことができない。 それは、福島の取材を続けてきたぼくの実感でもある。 まも...
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明日の夜、ぼくの最新作「ETV特集 帰還への遠い道」が放送される。 福島県楢葉町の避難指示解除(9月5日)に至る過程を追ったもので、 2月に放送した「ETV特集 住民帰還」の続編である。 福島県双葉郡楢葉町 避難指示解除を祝うキャンドルナイト(9月4日夜) 9月5日午前0時をもっ...
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放射線防護学者の安斎育郎さんにお話を聞いた 「こころの時代 福島を支えるということ。」が 明後日7日の早朝(午前5時!)、Eテレで放送される。 先日、「ETV特集」で 安斎さんらを主人公にした「終わりなき戦い」を放送したが、 この人にはぜひ一度じっくり話を聞いてみたいと考え、 別...
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一年がかりで撮影してきた最新作、 ETV特集「終りなき戦い 〜ある福島支援プロジェクトの記録〜」が 今夜11時から放送される。 放射線防護学者の安斎育郎さんら、 放射線への不安のなかで暮らす福島の住民を支える ボランティア集団「福島プロジェクト」の活動を追ったものだ。 メンバー...
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繰り返し書いてきていることだが、 ジャーナリズムの現場にいる者のはしくれとして、 ぼくは今回の後藤健二さんの問題を無視はできない。 後藤さんたちの命をあたかも生贄に捧げるようなかたちで 日本の国を危険な方向に導こうとする目論見を座視し得ない。 しかし、その一方で、 ぼくはぼくの「...
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春以来、 放射線防護学者の安斎育郎さんを中心とした 「福島プロジェクト」の活動を撮り続けている。 断片的には放送しているが、 いずれかの時点で一本にまとめようと考えていて、 定年までに果たさなければならない「宿題」のひとつだ。 「福島プロジェクト」は、 月に一度、二泊三日で福島を...
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6月に3年間の仙台勤務を終えて東京に戻ってきて、 7月から毎週の福島通いを続けている。 なんのことはない、 仙台から行くか東京から行くのかの違いだけで、 やっているのは転勤前と同じことである。 最近の主戦場は福島南部のいわき・楢葉なので、 上野からスーパーひたちで通う方がむしろ便...
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火曜日に東京に着任、 以前と同じ「ETV特集」を手がけることになった。 顔見知りの後輩がわざわざ挨拶に来てくれて、 それはいいが、 「3年間のお勤め、ご苦労様です」という言い草は なんとなく「転勤の挨拶」のようではない。 火曜、水曜とデスク周りを片付けて、 きょうは中三日で再び仙...
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ぼくは福島県の桑折町(こおりまち)を取材していた。 桑折町は福島県北西部に開けた農村地帯、 桃や林檎など果実の栽培が盛んな美しい郷だ。 原発事故の前は、 この町で採れた桃を 毎年天皇家に献上していたというのが自慢である。 いま桑折町では除染が始まっていて、 果樹園と境を接して仮置...
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次回作の取材のため、一ヶ月余り全国をまわっていた。 福島原発事故から4年目を迎えて、 被災者がいまどういう思いでどんな生活を送っているのか、 あらためて知りたいと考えたのである。 双葉町の自宅に半永久的に戻れなくなった人から 被ばくを避けようとして沖縄に避難した人まで、 生活も放...
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きのう釧路に帰ってきた。 7月以来だから3ヶ月ぶりということになる。 暗くなってから着いたのでよく判らなかったが、 今朝起きて確かめると、 春に植えたモミジが半ば色づいていた。 どうやら日当たりのいい部分から染まるようだ。 風が強いがよく晴れた日で、 どこにも出かけず我が家でのん...
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