一般的に、ギャンブルと投資の違いはその対象の期待収益率がプラスかどうかが基準になります。
その基準でいくと、パチンコ、競馬、宝くじはギャンブルで債券は投資と言える。
株は一般的に投資と言われていますが、それは過去の長期間において、結果として年7%のプラスという事実があってそう言われているけれど、今現在、日本株の長期収益率は25年でマイナスです。25年というのはなかなか侮れない長期だと思う。
もちろん昨今の株価は「異常事態」だから今後日経平均が12000円くらいまで戻れば、やはり株は投資だった、ということになるとは思うけど、今現在だけ見れば、株はギャンブルだと言われても仕方ない。
なのでやっぱり堅実に貯金が一番だよね!と大多数の庶民はホッとするのだけれど、それは”インフレ”という要素を無視した場合のことで、インフレを考慮にいれると貯金も期待収益率が確実にプラスになるとは言えなくなる。
例えば、現在のような低金利が続きつつ1本100円のコーラが130円になれば、現金の収益率は事実上23%のマイナスになり、貯金は「ギャンブル」だったことになる。一方、デフレでカップラーメンが100円から68円になれば47%の収益率となり、貯金なのに儲かった!ことになる。
つまり、デフレを見越して貯金をしているのならいいけれど、元本割れ絶対嫌!と思って貯金をしているとそれは株や不動産と同様に将来思ってもない裏切りにあう可能性がある。
特に今は空前の不景気で各国で歴史上前例の無い財政出動が行われているから、近い将来そのようなリスクが本当に起きる可能性はかなり高くなっている。
結局思うのは、この資本主義社会においては、投資から逃れることは出来ないということです。まあ”資本主義”という名前がついてる時点であたりまえですが・・・。
それなら、無理に資本主義社会の掟から逃れる努力をするんじゃなくて、この社会の掟を乗りこなす努力をしたほうがシンプルなような気がします。
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