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江丹別蕎麦「穂の香」


今回は
旭川でも中心部を外れた
永山が主なロケ先なのだが、
永山駅の周辺に結構いい食堂がいくつかあって、
昼めしを食うのに困らない。
味噌ラーメンで有名な「よし乃」の支店、
525円で充分旨いちらし寿司を食べさせる鮨屋…
なかでも気に入っているのが、
江丹別蕎麦の「穂の香」である。

実は旭川周辺は日本有数の蕎麦の産地で、
生産高日本一は隣町の幌加内町、
二位がこれまた旭川と境を接する深川市、
三位が旭川で、
その主な産地が幌加内との境にある江丹別地区だ。
「穂の香」はJAあさひかわ直営の店らしく、JAあさひかわ永山支所のなかにある。
江丹別産100%の蕎麦粉を使っているのが売りで、お昼はいつも混んでいる。

夏のこの時期は蕎麦粉もいい加減くたびれていて、あまり蕎麦を食べたいと思う季節ではない。
しかし、この店の蕎麦は、
夏でも腰があってだらしなくならず、食べ終わった後に鼻腔の奥にほんのり蕎麦の香が残る。
この時期としては充分過ぎるほどに旨い蕎麦で、秋の新蕎麦の季節にはさぞやと思わせる。
それだけでも蕎麦好きのぼくには「堪らない」のだが、
値段が安いので、コスト・パフォーマンスからいえば「絶品」といっても過言ではない。
「もり」は480円、写真の「特もり」でも680円である。
わんこそばに毛が生えたような量の蕎麦を喰わせて一枚千円近く取る東京の「名店」に
爪の垢を煎じて飲ませたいほどだ。

きのうの夜は「大黒屋」で生ラムジンギスカンを食べて大いに満足をした。
きょうの昼が「穂の香」で、夜は中心街の居酒屋「元堀」で旨い馬刺、ソイ刺を食べた。
10年前に暮らしていたときにはちっとも意識しなかったのだが、旭川って食べものは美味しいね。
いい街に暮らしていたんだな、と今更ながらに思う。
さて、明日はどこの店に行くことにしようか…。
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