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この時代を必死に生き抜いている人たちの記録

きょうの午後、第四稿をMプロデューサー(& Sデスク)に見せてOKを貰った。
45秒ほど長かったのでそれを縮め、夕方には尺にした。
明日もう一度確認のための試写を行なうが、これで実質的に編集作業が完了したことになる。

今回はロケがぎりぎりまでずれ込んで大変タイトな編集スケジュールのはずだったのだが、
終わってみれば、徹夜もせず(どころか午前様にさえならず)、編集期間を二日余して終わった。
順調だった理由は、登場人物の「キャラクターが立っていた」からである。
会社を倒産させてしまった社長の誠実な人柄、
友情から会社の再建を引き受けることになった社長の辣腕、
そして、会社の倒産という思わぬ事態に直面した従業員たちの戸惑い…
編集しているときに登場人物が画面の中で勝手に動き出してくれれば、制作者としてはしめたものである。
自由に動いてもらって、締め括りの方向性だけつけてやればそれでいい。
無理やり意味づけをしようとはせず、退屈な説明は最小限にして、
この時代を一生懸命生きている人間群像劇として記録することに専念する。
それができれば、作り手としては本望だし、今回は編集をしていてとても愉しかった。

題名は「社長たちの決断 〜生き残りを模索する中小企業〜 」と決めた。
9月20日夜10時、NHK教育テレビ「ETV特集」での放送である。
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