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マイレージが溜まっているので、
連休を釧路根室で過ごすことにした。
9時5分のANA。
秋らしく空気が澄んだ日で、
襟裳岬の上空からは
雪をかぶった日高の山々がみえた。






飛行機の窓から釧路が見えると、
いつもちょっと甘酸っぱいような気分になる。
生まれ故郷でもないのに…。
いや、もうこの街は
ぼくにとって
「ふるさと」になってしまったのかもしれない。
釧路は秋が最高の季節である。
日毎に空気が透明感を増してくる、
その感じが堪らない。
釧路の秋らしい蒼空のなかで、
雌阿寒岳の真っ白に雪をかぶった姿が
くっきりと浮かび上がっていた。
後で知ったのだがこの日が初冠雪である。
地上の気温は15℃ほどだった。


釧路に帰ってくるのは6月以来で、
まず家の掃除から始める。
留守のあいだ不法占拠していた蜘蛛たちから、
我が家を奪還しなければならない。
いやはや、
呆れるほどの蜘蛛の巣が張り巡らされている。
いつも思うのだが、
閉めきった家のなかに
餌になるような虫がいるのだろうか?
裏庭に植えたハルニレの木は、
今年はずいぶん成長したようで枝ぶりがいい。
去年の秋、
枝を減らしてやったのがよかったのだろう。


掃除を終えて、
15時半、和商市場に買物に出かける。
その途中、
いつものように幣舞橋あたりで夕景を撮る。
この季節、
港にはサンマ漁船が係留されている。
宮城県など東北地方の港町から
サンマを追ってやってくる船も多い。
当然、夕食のおかずにはサンマを買った。
一本140円と値段は少し高めだが、
大ぶりで脂が乗った、
如何にも新鮮なサンマだった。
(焼き網から頭と尻尾がはみ出したサンマが
 ぼうぼう炎をあげて燃える姿は壮観だった。
 家の中が煙だらけになってしまったが…)

ちょうどこの季節、
夕陽は幣舞橋の真正面に沈む。
その様子を撮ろうと、
橋の上には多くの人がカメラを構えている。
愛用のSIGMAは28mmの単眼なので
夕陽を撮るにはちょっと物足りないが、
大きな一眼レフを持ち歩く気にならないので、
これはしょうがない。
ぼくは釧路の夕日の美しさは
日本一だと勝手にそう考えている。
釧路にいるときはほぼ毎日カメラを向けているが、
飽きることがない。

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