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高遠で遅い花見を愉しむ。


市町村合併の結果、
いまは伊那市になっている旧高遠町は
信州では知られた桜の名所である。
仕事のついでというと語弊があるのだが、
取材を終えたあと、
高遠の「桜のある風景」を撮りに行った。
ちょうど満開、見ごろである。
今年はロケで各地を転戦していて
東京ではとうとう花見ができなかったので、
遅ればせながら桜を愉しもうというわけだ。
これは高遠城趾を望む丘の上から撮影したもの。
彼方に見える山は、たぶん仙丈ヶ岳だ。
桜の艶やかな薄紅色と雪を頂いた山の白さ、
空の青さのコントラストが美しい。

ところが、この写真を撮ったところで愛機シグマが突然フリーズし、如何なる操作も受け付けなくなった。
シグマのカスタマーズ・サービスに電話するが、
電池を抜き差しして直らなければ、お預かりして直すしかありませんね、とのこと。
満開の桜の森を目の前に情けない話である。

花見の名所・高遠城趾は平日とあって人出もそれほどではなく、
酔っぱらって乱痴気騒ぎをする連中もいなかったので、落ちついて桜を愛でることができた。
こんもりと量感のある桜が立ち並ぶ、とても美しいところである。
しかし、カメラがないので美しさは瞼に焼き付けるしかない。
(勤務中とあって)酒を飲むわけにもいかないので、いまひとつ味気ない花見となった。

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