東京ではしばらく続いた寒さが緩んだ。
日曜日は仕事が休みの妻は、
有明アリーナで開かれるアイス・ショーを観に行った。
鍼灸師として
顔面神経麻痺を治療した患者さんに感謝され、
S席の切符を2枚いただいたのである。
最初はぼくが誘われたが、
興味がなく断ったので妹と連れ立っていった。
ぼくの方はといえば、
買ったばかりのカメラ(DP2 merrill)のテストを兼ねて、
近所を歩いてみることにする。
連休とあって荻窪に帰ってきている。
マンションから5分ほど歩くと善福寺川。
四季それぞれに風情のある散歩道で、
犬の散歩やジョギングをしている人の姿も目立つ。
Foveonセンサーを搭載したSIGMAのカメラは、
DP1から一貫して
鮮烈なまでにくっきりとした描写力が特徴である。
被写体の質感の表現が他のカメラと一味違う。
ここに掲げた写真はいずれも
サイズを縮小したうえJpegで圧縮しているが、
それでも独特の個性の一端は伝わるのではないか。
(画像をクリックすると拡大表示される。)
シャッター半押しの
フォーカス・ロックが動きやすいなど、
独特の癖があって必ずしも使いやすいカメラではない。
(とはいえ初代DP1に比べれば格段に進歩している。)
バッテリーが保たないとは聞いていたが、
38枚撮ったら電池の残量がほとんどなくなった。
予備のバッテリーを常に携帯して、
かつてフィルムを交換したときのような呼吸で、
バッテリーを入れ替えながら使うしかない。
ぼくはRAWで撮影するので、
一枚のデータの大きさが50MBを超える。
撮影時にはそれほど苦にもならなかったが、
専用ソフトのSIGMA Photo Proで現像する段になって、
あまりの重さに少々閉口した。
(画面を等倍に拡大するまでの待ち時間が長い…)
それでも、
Foveonならではの描写力は
merrillになってさらに研ぎ澄まされ、
ぼくはこのカメラが醸し出す世界に魅入られる。
善福寺河畔から阿佐ケ谷へとまわる。
都営の阿佐ケ谷住宅は近々建て替えられるのだろう、
住民がいなくなって荒れた雰囲気を漂わせている。
東京には似つかわしくない、廃墟の佇まいだ。
阿佐ケ谷駅前から青梅街道まで続くパールセンター。
最近では珍しいとも言える、
活気溢れる庶民的な商店街である。
ぼくはこの商店街が好きで、よく買い物に来る。
今日はいつもの酒屋で日本酒を一升購入して帰宅。
(秋田県の「雪の茅舎」山廃純米生酒)
もっとも、今日は休肝日にするのが妻との約束である。
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