お腹が空いているうちに好きなネタから。数量限定、スシローの吟味ネタ、1皿189円の中トロと黒毛和牛ローストビーフを注文。それからノルウェー産生サーモンと活シメしまあじ。あら、しまあじは売り切れか。土曜日の17時過ぎに売り切れとは原価率が高いから少なめに仕入れているのかも。
黒毛和牛のローストビーフは189円にしては美味しかった。この”189円にしては”を補足すると、仮にこの肉を肉屋で買ったとすると、寿司ネタはだいたい10gから大きくて20g、ここでローストビーフの肉を20gと仮定すると189円/20gなのでザックリ900円/100gとする。
これは単純に売価から原価を逆算しただけなのでスシローの(公称)原価率50%から原価を逆算すると、これまたザックリ450円/100gのお肉となる。スーパーで売られている450円/100gのお肉で作ったローストビーフの味と比較した場合、お手軽な回転寿司でこの味が食べられるのなら文句なしだ。
生サーモンで思うこと。
元魚屋としていつも感じるのが、バイトがネタを切っているにしてもエッジの処理がヘタ過ぎる。
せっかく原価の高い生サーモンを使っているのだからもう少し切り方にもこだわって欲しい。寿司ネタはネタを切る時、最後に包丁を引きながら切るだけで角が立ち格段に美味しそうな切口になる。どう切ったらこんな切口になるのか疑問だが、これではせっかくのサーモンがもったいない。
ここからはただ食べた寿司ネタの写真が続くだけだが、今流行りの偽装表示について、寿司のネタ程上手な表現ないだろう。
冷凍、養殖、輸入といったネガティブな表現は一切使わず、養殖物でもその日に〆た魚なら活シメになるし、この時期に多い原価の安いハマチもどきの”天然のブリ”も養殖の方が脂が乗って旨い場合があるにもかかわらず”天然”がエラそうについてくる(何でも天然が美味しい訳じゃない)
だからといって正直すぎる表現にされてもテンションが下がる。例えば”つぶ貝”なら”冷凍輸入、水道水でジャブジャブ、溶かしたてのエゾバイ貝、しかも原価率低いからもうかるネタ!”なんて書かれてたら最悪だ。
スシローのお寿司はとても美味しいが、元魚屋なのでどんなに忘れようとしても魚の正体や原価がちらつくのが悲しい所だ。イクラを注文(タッチパネルをポチ)する時も心の中では”人工”いくらでも食べるか・・・と余計な単語がついてくる。
ネガティブな表現が多くなったが、
100円でたらの白子が食べれるし、
子供たちが大好きなイクラを手軽に味わえ(100円で手軽に食べれるいくらと、生サケから取り出したスジコを絶妙な味付けで醤油漬けにしたイクラの違いは3歳児でも別の食べ物と認識する)
おつまみにちょっとだけ食べたいカニみそが食べれるのも回転寿司のスシローならでは。
それからこれ。100円でアツアツのエビ天ぷらが食べられるのに文句を言う方がおかしい。
さすがに車海老!っと言われたら?となるけれど、”エビ”と書いてあればあの海老かと納得して食べるのでアツアツ、外はカリカリ、中はぷりぷりのエビ天に大満足だ。
3歳の長男が大好きな卵焼きもボリューム満点。
ハマチ(今日はブリだったかな)がちょっと薄っぺらいのと、
ヤリイカが冷凍特有のヌメっぽさがあるのは100円なので我慢しよう。
ホタテは生ホタテを使っている寿司屋へ行けば財布が空っぽになってしまうし、ホタテは冷凍でも甘みがあるので十分美味しい。
なんだかんだ言っても子供たちのパフェを含め、家族4人でお腹いっぱい食べても4,000円のお会計。
元魚屋はスシローが好き。
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