昨年来、
制作に携わってきた番組がようやく完成に近づいた。きょう字幕を入れて、長かった旅が終わる。
この間、ほとんどブログを更新してこなかった。
(今年は年賀状も失礼してしまった。)
番組は「日本人は何をめざしてきたのか」で、
日本の知られざる戦後史を
関係者の証言で浮かび上がらせようというものである。
ぼくが担当したのは
六ヶ所村を中心とした下北半島の回で、
高度経済成長から取り残されたように見えた下北の人々が
地域を真っ二つに引き裂くような対立を繰り返しながら、
原子力との“共存”の道を選び取っていく過程を描いている。
重いテーマであり、
90分という長尺もあって、まとめ上げるのに苦労をした。
疲れ果てたが、
自分としては手応えを感じる番組に仕上がっている。
ともかく痛感したのは、
人間も政治もいとも簡単に「転ぶ」ということで、
事態はあれよあれよというほどの転変を繰り返していく。
それでもなお、
下北半島で生きてきた人たちに寄り添い、
地を這う「虫の眼」で戦後史を見つめ直したいと思った。
原発推進と反原発…二者択一で考えるには、
現実はあまりにも錯綜しており、問題の根は深い。
原子力を推進してきた人たちはもちろん、
「反原発」を叫ぶ人たちも
多くが見て見ぬふりをしてきた現実がここにはある。
日本人は何をめざしてきたのか 第7回
下北半島 浜は核燃に揺れた
深夜の長時間番組で
見る方も大変だと思いますが、ぜひご覧ください。
見る方も大変だと思いますが、ぜひご覧ください。
コメント
コメントを投稿