夏休みの楽しい思い出作りと極度の混雑、子育て世代にとって夏の花火大会に子供を連れて行くかどうかは毎年頭を悩ませる問題です。混雑状況、見どころ、交通の便をレポートするため、6歳の長女と2人で「広島みなと 夢 花火大会」へ行ってきました。
「広島みなと 夢 花火大会」広島駅からのシャトルバス乗り場
広島みなと夢花火大会へどうやって行くか悩んだ末、無難にJRとシャトルバスを利用しました。自宅を17時過ぎに出発し、広島駅へ18時前に到着。行きは時間がバラけるため、広島駅のシャトルバス乗り場は大した混雑もなく、3分でバスに乗ることができました。
シャトルバスの混雑状況
シャトルバスは余裕を持った便数で運行されていましたので、座席が満席になる頃に入れ替わりでバスが出発。立ち乗りの乗客は数名でした。通勤バスとは異なり、花火大会へ向かう乗客のみの車内は社員旅行中の観光バスのような騒がしさです。
※2014年、広島みなと夢花火大会18時の運行状況です
シャトルバス下り場から花火大会会場まで
シャトルバス下り場は花火大会会場(宇品波止場公園芝生広場ステージ)手前600mくらいの地点。蒸し暑い夏の夕方に幼児を連れて歩く距離としては、ギリギリの許容範囲です。
シャトルバスを降りると広島みなと夢花火大会へ向かうお客さんばかり。道を迷うことはありません。
コンビニや近くのゆめタウンで食材を調達してくる賢いお客さんもいらっしゃいました。
この日は16時過ぎに早めに夕食を食べたので、食材は持参せず。屋台を見たら子供は必ず食べたくなるので、買い食い作戦です。
宇品波止場公園芝生広場ステージ手前では、帰りのシャトルバス乗り場が設営中。
数時間後は地獄絵図になる場所です。
「広島みなと 夢 花火大会」宇品波止場公園芝生広場ステージ、19時の状況
花火大会が始まるまで出店で夏祭り気分を満喫しました。かき氷にリンゴ飴、スーパーボウルすくいに子供だましのおもちゃクジ。事前に用意した小銭があっという間に無くなりました。
出店で夏祭り気分を満喫する
子供たちにとって花火と同じくらい楽しみな出店での買い食いやゲーム。
わずかな投資で「子育てやってる感」が味わえる、夏の風物詩です。
宇品波止場公園芝生広場ステージ、19時の混雑状況はこんな感じです。
多くの人出でにぎわいますが、歩けないほどではありません。
子供の手を引きながら買物をして、隅のちょっとしたスペースで食べさせます。
花火観賞、有料座席の価値は?
夏の花火大会には有料のリザーブ席が用意されていることがあります。広島みなと夢花火大会の有料座席は事前購入のみで当日は販売されておりません。実際に宇品波止場公園芝生広場ステージ(のちょっと横)から花火を見た感想として、家族分の料金を支払い有料座席を確保する必要性は感じませんでした。
花火大会へ子供を連れて行くかと同じくらい迷うのが、どこで花火を見るか。ざっとあげてみると、、
優良座席から花火を見る> お金がありません。
優良座席付近を早くから場所取りしてねらう> 子供の機嫌が悪くなりそうです。
豪華にヨットの上から花火を見る> 三角波にゆすられ船酔い必須。そもそも子供向きではありません。
ゆめタウン広島の屋上駐車場から花火を見る> 風情がありません。
どこで見るとしても、何らかのマイナスポイントがあります。
結局、宇品波止場公園芝生広場ステージの無料鑑賞席後ろ側から見ることにしました。
19時10分に会場入りし、女子大生グループと1人で花火を見に来たと思われる50代後半のオジサンの間に見つけた2人分のスペース。芝生広場との距離は30m程度のため、花火を鑑賞する上でのマイナス点は無さそうです。
花火大会はどこで見る?
花火大会へ子供を連れて行くかと同じくらい迷うのが、どこで花火を見るか。ざっとあげてみると、、
優良座席から花火を見る> お金がありません。
優良座席付近を早くから場所取りしてねらう> 子供の機嫌が悪くなりそうです。
豪華にヨットの上から花火を見る> 三角波にゆすられ船酔い必須。そもそも子供向きではありません。
ゆめタウン広島の屋上駐車場から花火を見る> 風情がありません。
どこで見るとしても、何らかのマイナスポイントがあります。
結局、宇品波止場公園芝生広場ステージの無料鑑賞席後ろ側から見ることにしました。
19時10分に会場入りし、女子大生グループと1人で花火を見に来たと思われる50代後半のオジサンの間に見つけた2人分のスペース。芝生広場との距離は30m程度のため、花火を鑑賞する上でのマイナス点は無さそうです。
広島みなと夢花火大会の有料座席料金
桟敷席:定員6名、15,000円
ベンチ席:定員3名、7,000円
芝生席:定員1名、2,000円
※2014年6月7日(土)より発売予定、フェンスの奥は芝生席
「広島みなと 夢 花火大会」開幕
宇品波止場公園芝生広場ステージから見る広島みなと夢花火大会。大音響とともに開幕しました。
肉眼では夜空一面の花火が楽しめましたが、広角レンズを持っていないため全体像が写せず。新しいレンズを購入する大義名分ができました。
撮影カメラ:EOS Kiss X7
使用レンズ:EF50mm F1.8 II
iPhoneで撮影した方が全体像が写せます。
「広島みなと 夢 花火大会」の来場者数
主催者発表によると、2014年7月26日(土曜日)20時から開幕した「広島みなと 夢 花火大会」の見物客は昨年より1万人増えて44万人(過去最高)広島市の人口のうち、3分の1が集まる計算です。
花火大会会場へ何を持って行く?
当日は手ぶらで行ったのですが、花火大会会場へ持って行ったらいい物をまとめてみました。
・レジャーシート
・タオル
アスファルトの上で見ることが多い花火大会会場では、お尻が熱くなっているので座布団用のタオルを持って行くのがおすすめです。当日は何も持っていなかったのでハンカチを敷いて座りました。
・水筒
夜とはいえ水分補給は必須です。
・光るおもちゃ
移動中の迷子帽子や「ほしいほしい!」攻撃をかわすため、昔かった光るおもちゃを持って行きましょう。
・アメなどの駄菓子
待ち時間などで子供がグズッた時に助かります。
・虫よけスプレー
・ザックリした手さげ袋
出店で買ったおもちゃなどをワサッと入れるため、ザックリした袋があると便利です。
・子供とお話ししたいネタ
待ち時間をつまらないゲームで過ごすハメにならないよう、子供と話すネタを考えておきましょう。当日は6歳児と「牛のお肉はどの部位がおいしいか」について、熱く語り合うことができました。
子供連れ花火大会の注意事項
・公共交通機構だからといってお酒を飲まない
・子供の足が踏まれないように気を付ける
・おこずかいは多めに持って行く
・花火大会へ行く前は自宅でゆっくり過ごす
当日は朝から広島市民ファミリープールで遊んでからの花火大会。子煩悩ではなく、無計画なだけです。
キティーちゃんやドラえもんは横向きでした。
花火を見に来て寝るオジサン
盛り上がってきたところでとなりのオジサンは豪快に居眠り中。
1時間以上も前から並んで場所取りしたのに、花火は見ないなんてカッコよすぎです。
花火大会、フィナーレ
10号玉25連発を含む広島みなと夢花火大会のフィナーレは金銀の光が滝のように降り注ぐ「大空中ナイアガラ」
圧倒的な迫力に会場から自然と拍手がわきました。
広島みなと夢花火大会、帰りのシャトルバス乗り場の状況
数十万人が一斉に帰路につく花火大会の帰り道は想像通りの混雑具合でした。
広島みなと夢花火大会の場合、20時の花火大会終了直後からお客さんが一斉に引きはじめ、歩くのもままならない状況になります。
混雑状況に拍車をかけるのが、会場の微妙な誘導オペレーション。なぜ前に進まないのか、どこへ並んだらいいのか、待ち時間はどれくらい掛かるのか、明確なアナウンスは期待できないので自分で調べながら進む必要があります。
帰りの移動時間と状況をまとめておきます。
・宇品波止場公園芝生広場ステージからの脱出まで:20分(身動きできない状況含む)
・シャトルバス乗り場までの移動:20分。交通整理のアナウンスが意味がない内容(そもそもスピーカーの音量小さすぎで何も聞こえず)で、シャトルバスの乗り場を間違えると酷い目に合います。
・シャトルバスの待ち時間:10分。余裕を持った便数で運行されており、不満はありません。
・シャトルバス乗り場(宇品)から広島駅まで:15分
・広島駅から自宅まで:20分
子供連れの場合、花火大会会場から駅または自宅まで1時間前後かかります。待ち行列に並んでいる途中、トイレに悩まされないよう注意が必要です。
夏の花火大会へ行くと失うもの
・小銭数枚
夏の花火大会と言えば出店。よほどの精神力がなければ小銭を十数枚失うことになります。
・水分
17時過ぎに自宅を出て、22時30分に帰宅するまで何も飲まず。子供の安全管理と体調管理に注力していると、自分のことを忘れてしまいました。
・健康な腰
帰りのシャトルバスで眠ってしまった子供を抱えJRと徒歩で帰宅。腰の状態がもとに戻るまで、1週間は必要です。
夏の花火大会で得られるもの
・迫力の花火と煙の香り
夜空を彩る数千の華と轟音は会場でしか体験できない価値があります。手持ちの花火はもちろん、少し離れた場所から見るのとは別物の迫力でした。
・資本主義の現実
「なんであっちのイスがあるところに入れないの?」
「お金がないからね」
・トイレチェックの重要性
後半10分間を落ち着かない状態で過ごした長女。事前のトイレチェックの重要性が心に刻まれたことでしょう。
・忍耐力
(夏季)限定物、お金が掛からないもの、美しいもの。
価値がある者には人が集まります。
ルールに従い、待ち行列に並ぶことで忍耐力が養われました。
・電車の中の白い目線
「こんな時間まで子供を連れだすな」という視線は受け流しました。一年間の90%は20時までに布団に入りますが、ここぞという時は(体調の許す限り)夜更させています。
・絵日記の1ページ。
どんな絵を描いてくれるか楽しみです。
・小さな手の温もり。
つないで貰えるのはあとわずか。
幼児と楽しむ夏の花火
子供連れで楽しむ夏の花火大会、6歳の子供と公共交通機関で見に行くのは、思い出の量と同じくらい疲れました。
まだまだ続く夏の花火大会、今日の夜は昨日お留守番をしくれた4歳の長男と家族花火大会です。
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