前回のつづき
ところで、この間バフェットの成績はどうだったのか。これを評価するために前のグラフにBRK株を追加してみます。こちらも2005年8月を基準としています。
結果は以下のとおり
ナント、つい最近抜かれてるww。
ここ10年、MYファンドは圧倒的にバフェットをアウトパフォームしていたのに!
直近2年のバフェットの猛追で大逆転!オーマイガッ!!しかもこのトレンドからするとドンドン差が広がりそう・・・。バフェット恐るべし。
こんなドラマティックな事が起きてたなんて!
敗因は自分はポジションを外しすぎたことじゃないでしょうか?もたないリスクというやつですね。
それにしても実際にグラフ化してみると思っていた形とはぜんぜん違うものです。自分ではインデックスの20%程度上にMYファンドがあって、バフェットそのはるか上じゃないかと予想していましたが実際は全く違うものでした。きちんと定量データを分析していくことの重要性を感じました。
ここまでの結果をいったん簡単にまとめます。
まず、自分を含めて大多数の投資家にとって直近10年の大正解は「バークシャーの株式をひたすらドルコスト平均法で買い増しする」ことだったようです。
またインデックス投資は、やはり愚かな投資だったともいえるでしょう。
なにしろ2005年当時においてもBRK株が過去数十年間にわたってインデックスを大幅にアウトパフォームしていたのは、よく知られた事実でした。なのにわざわざ成績の悪いインデックス投資を信託報酬まで払ってする経済的合理性はありませんでした。そして約10年後の現在、過去のデータをそのまま再現するがごとく、大差でインデックスはBRK株に負けたのです。
なおバフェットはこれまで度々S&P500インデックス投資を推奨する発言をしていますが、これはバフェットのポジショントークと見るべきでしょう。
バフェットは自分が買う株は割安が大好きですが、BRK株については割安も割高も好まず、常にフェアバリューを望んでいます。
従ってBRK株が割高になるのを避けるため、おおっぴらにBRK株を推奨できないのは彼の立場からすれば当然でしょう。
逆にBRK株が割安と見たら、彼はすかさず自社株買いをキメています。
価値ある安いものは人に買われる前に自分が買う・・・あの爺さんは本当に、なかなか食えないタヌキ親父ですね。大好きですw
投資の世界では他人の話を額面通りにとっていては、たちまち焼き鳥になってしまいます。
ニュースや賢者の言葉は鵜呑みにせず、数字で裏が取れるか?言ってることとやってることに一貫性があるか?その情報が広まって一番トクをするのは誰か?・・・一度は自分で考えるべきでしょう。
私はこれを、Q先生に何度もハシゴを外されて大損して覚えましたw
次回 「⑤今後10年はどうするべきか?」 につづく
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