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もう食べました?脂が乗ったサバが食べれられるのは後3週間です

「おい!」


「そこのオッサン!」



近所の激安スーパーをぶらついていると、魚売り場からドスの効いた声が聞こえてきました。



「ワシは今が1番脂が乗っとるで!」


「今食べんかったら後悔するけぇのぅ」


「そっちのイカよりワシの方が旨いで!」


「昨日のやつらより100円も安いんじゃけぇのぅ~」



「おい!」



「ワシを買わんのか?」


「サーモンを買う気じゃないだろうなぁ?」


「売れ残ったらワシが可哀想じゃろう?」


「頭のない無残な姿をさらされる気持ちがわかるか?」



「おーい!!」



何が特選なのかよく分からない、ガラの悪いサバ。

うっとうしいので買ってあげることにしました。


新鮮なサバの見分け方


近所の激安スーパーで購入した480円のサバ。

うるさいだけあり、なかなか質の良いサバです。


新鮮で質の良いサバの特徴は以下の通り。

・目が澄んでいる
・お腹が硬い
・お腹が赤みを帯びている
・身が厚く丸みがある

鮮度は抜群ですが、もう少し腹や腹ヒレが赤みを帯びていればなお良し。


新鮮なサバは煮て良し、焼いて良し、シメサバにするも良し。

アゴをつかんでガタガタさせるのもストレス解消になるのでおすすめです。


サバの3枚おろし


キッチンで遊ぶと嫁さんにどやされます。

しょうもないことはやめてサッサと捌いてきましょう。


そりゃっ!


元魚屋の私に掛かれば3秒でこの通りです。

※実際は頭落としからここまでに32秒かかりました


テキトウに作る結構おいしいシメ鯖レシピ


今日の口うるさいサバはシメあげてシメサバでいただくことにしました。

粗塩をまぶし1~2時間置くことで余分な水分と臭みを抜くことができます。


塩に漬ける時間は1時間30分から2時間


2時間後。

サバから生臭さそうな水分が出てきました。臭みを抜くだけでなく、酢や昆布の旨味がしみ込みやすくなる効果もある塩漬け作業。

次は酢に漬けるため、流水で塩を洗い流していきます。


じゃ~

※鯖の身が割れない様、やさしく洗いましょう


美味しいシメ鯖を作るコツはしっかりと塩分を抜くこと


しっかりと塩分を抜くため、10秒程度真水に浸します。


ひっくり返すとこんな感じです。


酢に漬ける前にしっかりと水分をふき取る


塩を洗い流した後は酢に漬けるためキッチンペーパーで水分を拭き取ります。

シメサバの調理もいい感じに仕上がってきました。

美味しそうに調理され、生意気でナイーブなサバも喜んでいることでしょう。


鯖をシメる酢は100円高い酢を使う


シメサバを漬けるために使う酢は清水の舞台から飛び降りる覚悟で買った、いつもより100円高いミツカンの酢。たった100円の違いですが、結構違います。


ナイロン袋を使ってケチケチ料理


鯖に限らず、魚を酢に漬ける時はナイロン袋を使って漬けましょう。

100円高い酢を劇的に節約することができます。

※茶色いゴミのような切れ端はカットした昆布です。カットすることで少量の昆布でもたくさんの旨みを引き出すことが出来るような気がします


酢の漬け時間は2時間~24時間


出来上がったシメサバ。この日は夕飯を外で済ませたため、翌日いただきました。

今シーズン、脂が乗ったサバが食べられるのも残りわずか。

生意気でお買い得なサバに声を掛けられたら、うっとうしがらずに聞いて下さいね。

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