2014/12/09
トヨタ「アクア」がマイナーチェンジを受け2014年12月8日より発売開始した。
この中で以前から注目の「アクア X-URBAN」というクロスオーバー仕立てのモデルも同時に発売になっている。事前情報ではアクアをベースとしたクロスオーバー車ということで、どんな車なのだろうと憶測が飛び交っていた。今回事前の情報が少なかったので、発売開始と同時に発表された資料から「アクア X-URBAN」の正体を見見極めていこうと思う。
外観からすると「アクア X-URBAN」はちっともクロスオーバー車に見えないが、ここではノーマルと比較しながらスペックを見てみよう。
各数値は左がX-URBANで右がノーマルのアクア
全長:4,030mm、3,995mm、X-URBANのほうが35mm長い全幅:同じ
全高:1,490mm、1,455mm、X-URBANのほうが35mm高い
最低地上高:160mm、140mm、X-URBANのほうが20mm高い
車両重量:1,090kg、1,080kg、X-URBANのほうが10kg重い
燃費:33.8km/L、37.0km/L、、X-URBANのほうが3.2km/L悪い
タイヤホイール:175/60R16、175/65R15、X-URBANのほうがインチ数が大きい
タイヤ外形:616.4mm、608.5、、X-URBANのほうが7.9mm直径が大きい
ここから推察されるのは足回りにより20mm車高をアップ、装着タイヤのせいでさらに約10mm高くなっていて、結果ノーマルアクアよりも「アクア X-URBAN」は35mm車高が高いということのようだ。
確かにコンパクトクロスオーバーは世界的な流行で沢山の車種が発売されているし、これから発売の予定も多い。その流行に乗っかったというのが「アクア X-URBAN」の正体なのではないだろうか。
最近ではクロスオーバーという車の定義が大変あいまいになり、どういった車を指すのかハッキリと分からなくなってきている。少し前までは4WDクロカン車のようなボディー形状で4WDもあり4WDではない車もありという感じだった。
もう少し見回してみるとVWのクロスポロのような存在もある。こちらはノーマル車を車高アップしてペッタンコのタイヤホイールを履いて独自の世界観を作り出している。「アクア X-URBAN」はこれに近いのかもしれない。
↑ トヨタ新型「アクア X-URBAN」のフロント画像、こうして見るとノーマルアクアとそれほど違いなないように見える、しかしよく見てみると少しだけ車高が高いのが分る、またバンパー等のボディー下部にエアロパーツのようなものが付いて塗り分けられているところが特徴だ、後で出てくるがその塗り分けが非常に挑戦的だ、画像はメーカーサイトより拝借
↑ トヨタ新型「アクア X-URBAN」のリア画像、リアから見るとタイヤホイールの直径が少し大きくなっているので腰高な印象を受ける、アクア自体が今まで車高を上げるモデルとかが存在しなかったため大きな違和感を伴うのは事実、VWのポロとかゴルフとかは昔からクロスなんとかというモデルが存在したためこうした違和感は無くなっている、画像はメーカーサイトより拝借
↑ トヨタ新型「アクア X-URBAN」のSPICY COLORというボディーカラーのひとつ、今回新しい試みとしてこうした塗り分けを3種用意しているそれぞれ「BLONZE BASIC」「SPICY COLOR」「COOL BLUE」というネーミングとなっている、ベースは11色ありそれに組み合わせが3種の33種のバリエーションとなっている、これは製造部門は大変だろうと思う、画像はメーカーサイトより拝借
↑ トヨタ新型「アクア X-URBAN」のCOOL BLUEという塗り分けの一つ、色の組み合わせの是非はともかく様々な色を組み合わせて選択することができるのが新しい、しかし個人的には全くセンスが悪く買う気になれない色の組み合わせが多いと思う、しかし最近のトヨタは非常にチャレンジャブルだと思うその姿勢は評価できる、画像はメーカーサイトより拝借
パワートレインやその他の機構はノーマルアクアと「アクア X-URBAN」は全く同一のようだ。それだけにメカ部分は枯れた機構なので安心感がある。異なる部分は車高とそのボディーカラーがメインとなる。
個人的にはもっとクロスオーバー風味を出すため、VWのクロスポロのようにボディー下部の作りを変えてしまってもよかったのではないかと思う。その他にもルーフキャリアを作り付けにしてしまうとか、ルーフレールを設置するとか何かと雰囲気は出せるのではないだろうか。少々お手軽なクロスオーバーとなっている。
今回はこのへんで
では
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