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不動産投資でバランスシート1億円

同僚が話をしたいというので、仕事帰りに焼き鳥店へ行くことに。

話を聞けばその同僚、かなり賃貸経営に入れ込んでいて既にタワーマンション1戸とワンルーム5戸を賃貸しているらしい。

そこまで手広くやっているとは思っていなかったので正直驚いて私は言いました
「えーすごい!それじゃバランスシートは1億は超えてるんじゃない?」
すると、ちょっと含みのありそうな顔をしながら同僚は頷きました。
続けて私は興味津々に聞きました。
「で、表面利回りはどの位なんですか?」
「4%くらいだよ」
「えっ、それじゃあほとんど手元に残らないじゃないですか?」私が不思議そうに言うと
「実質利回りは1%だけど、減価償却でサラリーマン収入の節税効果が35万あるのでいいんだよ」と落ち着いた様子で同僚は言いました。

これを聞いて、なるほどね~と思いました。賃貸経営の人は不動産を「準現金」のように捉えていて、買って人に貸して、その賃借人にローンの肩代わりをしてもらって、何年か後に手元に不動産が残ればそれでいい…という考え方なのです。

そして不動産ならではのメリット「借入」でレバレッジを目一杯かけ、出来るだけ早く物件を増やして行く・・・とロバートキヨサキの金持ち父さんにも書いてありましたね。

私は株の人だから、どうしても最低7%の利回りは求めてしまうクセがありますが、不動産は株のように1日で3割暴落して追証発生!のような事態はまず無いので、そもそもの考え方が違うのですね。

実際、売っている投資用不動産の表面利回りを見ても、いいとこ5、6%ですので、そのくらいで買う人が十分見つかるということでしょう。

しかし賃貸経営を実践しているなら、これだけは質問したかったので思い切って訊きました
「人口減で家余りは怖くないの」
「メインで取引してる不動産屋さんの話では、世帯数は増えているらしいよ」と同僚はまたしても落ち着いた口調で言いました。

人口減なのに世帯数は増えている?ということは、老人の独居世帯が増えているんだろうか・・・?

ふと脳裏に「証券マンに株のことを聞くなんて、散髪屋に行って、髪を切った方がいいかな?と聞くようなものです」というバフェットの名言が頭に浮かんだものの、そんなもんなのかなぁ…とも思いました。もののは言いようというか…。

その同僚は現在もタワマンを1戸、追加購入しようと検討中とのこと。

というわけで、私が二の足を踏んで実際に行動できなかった賃貸経営への道を、こんな近くにリアルに実現している人がいることを知って、なかなか新鮮な気分になりました。

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