叔父パパボーイが心臓発作で急逝してから一週間。長い長い通夜が終わり、昨日ようやく本葬が営まれました。何人の女性がいたのか、親戚でも分からないというパパボーイ。最後の奥さんがやって来て、すっかり険悪な雰囲気になってしまった通夜の席です。しかし最初の奥さんとの息子、通称ボンボンが状況を一変させました。
3人の娘が味方して、傍若無人に振舞っていた後妻に、最初は我慢して沈黙を守っていたボンボン。酒が入って怒りが爆発。マニラから来ていた後妻の荷物を外に放り出して、タガログ語で「出て行け〜」と怒鳴りつけたんだそうです。それっきり彼女は葬儀場からいなくなり、昨日の本葬にも現れませんでした。
その後ボンボンは3人の娘、つまり異母妹たちに「お母さんがいいなら、一緒に出て行け」と静かに言い渡し、結局3人ともその場に残りました。叔母たちとも関係を修復して、本葬では以前と同じに仲良く隣の席に。一時はどうなるかと気を揉んでいましたが、急転直下の展開でしたね。
そして本葬の前日、ボンボンの母で最初の奥さんグロリアが出稼ぎ先のアメリカから一時帰国。二人の妻による、棺の前の対決は避けられました。それにしてもグロリア、後妻さんとは対照的で人当たりもよくて穏やかな性格。家内がマニラで学生時代を過ごしていた頃、ずいぶん世話になったそうです。しかも若い時はジーンズ「リーバイス」の専属モデルをやっていたほどの美人で、スタイルも良かったらしい。今は想像するのが難しいですが...。
私は出席しないつもりだった本葬。しかし欠席の理由が消失。当日は運転手役で荷物を運んだり、ミサを執り行う神父さまを教会から葬儀会場の墓地付属のチャペルにお連れしたりと、忙しく立ち働きました。実質的にいろんな手続きや段取りを、家内が頑張ってこなしたお陰で、フィリピンにしては引き締まった本葬に。
終わり良ければすべて良しというところでしょうか。ずいぶんたくさんの経験をさせてもらった一週間でした。
パパボーイの子供達 一番左がボンボン
棺の前の葬儀ミサ
埋葬前の最後のお別れ
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