「主のご復活おめでとうございます。」日本ではカトリック信徒同士、イースターにはこんな挨拶を交わします。こちらではシンプルに「ハッピー・イースター」。進路が逸れたとはいえ、やはり近くを台風が通過中なので、雲が多く少し蒸し暑い朝。今日は6時過ぎには起きだして、8時のミサに参加しました。ところがいつも行っている宅地内のチャペルは何故かイースターのミサはなく、市内最大のサンディエゴ・カテドラルへ。
国民がほぼ全員クリスチャンなので、さすがにイースターの朝ともなると、いつもにもましてすごい人ですね。なんとか家族3人の席を見つけて、久しぶりに「アレルヤ」を唱え「栄光の賛歌(グロリア)」を歌いました。イースター前の40日間の四旬節は、一種の服喪の期間なので、アレルヤもグロリヤもミサの中では口にしません。
ここまでは毎年のイースターと同じなのですが、その後チャペルに行って神父さまに葬儀のミサの依頼をしました。昨日、家内の叔父パパボーイが心臓発作で急逝したためです。ついこの間、家内の友達の祖母の葬儀で同じように新年早々、葬儀の依頼をしたとばかり。まさかイースターにこんなことになるとは、思いもしませんでした。
その後、少し早めに昼食を済ませて、パパボーイの遺体が安置してある葬儀場の霊安室に向かいました。ちょうど死後24時間。遺体には防腐処置が施され、まるで人形のように棺の中に横たわる叔父と対面。ほんの数日前、元気な姿を見たばかりなので、物言わぬ状態を見てもまだ信じられない気持ち。しかし一番信じられないのは、本人だったでしょうね。
またこれから、フィリピン式の長い通夜が始まります。こちらではだいた1週間ぐらい通夜が続き、24時間親族や友人の誰かが、交代で棺に付き添います。家内の親戚ではたまたまそういう人はいませんが、大抵酒が入って賑やかな宴会状態になり、夜通し麻雀やポーカーなどのギャンブルが行われることが多い。
今回は博打打つ人がいない代わりに、20代以下の若い世代はみんなスマホを持ち込んで、ゲームやったりフェイスブック見たり。通夜と言えば故人を偲んで語り合うもののはずなんですけどね。まぁ家内の世代より上は、昔ながらの時間の過ごし方を守ってましたが。
さて、明日はイースター休暇も終わり、マニラや国外に住む親族が続々と集まってきます。何しろ3回結婚して、それぞれに子供がたくさんだったパパボーイ。これからいろいろと難しいことが起こりそう。
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