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今日6月12日はフィリピンの独立記念日。1898年6月12日にスペインからの独立が宣言されたことに因みます。しかし実際はフィリピンの独立勢力内での抗争があったり、独立宣言後にアメリカの植民地になったり、日本の軍政下に入ったり...。本当に紆余曲折があって、今につながる独立を勝ち取ったのは、第二次大戦後の1946年です。

歴史の経緯はさて置き、フィリピン・ネグロス島のシライ市での独立記念日。正直言って、ただのお祭り騒ぎの日にしか見えません。一週間前から全市を挙げての「フィエスタ」。市役所前の広場「プラザ」には屋台や簡易店舗の飲食店が並び、移動遊園地が来てメリーゴーランドが設置されたりします。夜は毎度お馴染みの屋外ディスコにカラオケ大会。まぁ、飲めて騒げれば何でもいいんでしょうね。


定位置に収まった移動遊園地


この時期毎年恒例の美人コンテスト


オカマコンテストもある


当日は早朝から市内の目抜き通り「リサール・ストリート」が約1キロにわたって車両通行止めの歩行者天国状態になり、市民によるパレードが行われます。最初は公立学校の先生や生徒のダンスや行進から始まって、昼過ぎにはまるでリオのパレードのように派手なコスチュームに身を包んだダンサーたちによる、かなり本格的なパレード。バランガイと呼ばれる町内会対抗のコンペティションなんだそうです。





今日は久しぶりに午後からの夕立もなく、南国の太陽が照りつけてそれでなくても暑く、パレードの参加メンバーはその天候にも増して熱い。日々の仕事もこれぐらい情熱的にやれば、貧困問題など速攻で解決するのになぁ〜。暗くなると、これまたお馴染みのプラザでの花火大会。

それにしても、国のお祝いをここまで屈託無く楽しめるのは、日本人の私からすると羨ましい限り。フィリピンの独記念日に相当するのは日本では何になるのか? 建国記念日に日の丸立てて騒いだりしたら、間違いなく「右翼」のレッテル貼られるのがオチでしょう。第二次大戦後の連合国による占領状態から独立した1957年の4月28日? う〜ん、知らん人の方が多い? 

建国や独立について語ることもそうですが、日本の場合、国旗掲げたり国歌斉唱することすら、時と場合によっては何かと問題視する雰囲気があるのは、やっぱり健全な姿とは言えないですね。こういうところだけは、日本もフィリピンみたいになってほしいものです。


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