私は生き方としては社畜人生には反対でして、これまでセミリタイアを薦めるような記事を書いてきたのですが、今日はあえて衝動的にリタイアするのもちょっと待った、という話です。
まずリタイアしたか、それに近い状態になったことのある人ならみんな知ってると思いますが、リタイアすると社会的信用が落ちます。世間では資産が何億あろうがリタイア=無職なのです!
そのため、フリーターでも借りられるようなボロアパートでさえ、申し込んでもあっさり審査落ちすることでしょう。億単位の資産があってもセミリタイアしたら社会的信用はフリーター以下なんです。同様に住宅ローンやクレッジットカードの審査もまず通りません。
常識的に考えれば借りようとしているもの以上の資産を持っているなら貸し手にリスクは無いんですが、先進国の社会は紋切り型に出来ているので型に少しでも嵌らないと審査で落ちてしまうんですね。
紋切り型では、サラリーマンや自営などの「フロー収入」を重視されますので、セミリタイア者はいくら資産があろうが機械的に門前払いです。
これは日本の世帯数と資産額について見てみればまあ納得はできます。
日本では全世帯の98%はフロー収入で生活しているわけで、残る2%の富裕層向けの、しかもその中で無職の人向けのルールを作っても対象者が少なすぎて運用する意味が薄いんでしょうね。
<参考:階層別にみた世帯数>
株式会社野村総合研究所 https://www.nri.com/jp/news/2014/141118.aspx より引用
次に、独身の男の人で結婚したいなら、仮に十分な資産があってもセミリタイアはお薦めしません。下手にセミリタイアすると「まとも」な女の人には相手にされなくなると思います。女の人は無職は嫌いなんです。
事実としては配当で生活できるなら、たった一つの会社と一蓮托生となるサラリーマン生活より経済的には確かに安全です。
けれども、それが理解できるのはポートフォリオ理論などの「仕組み」を理解している人だけなんです。そうでない普通の人にとっては、やっぱり「配当で生活してる人なんて胡散臭くて生理的に無理」が常識でしょう。
天動説のように例えそれが誤りでも、それを信じている人達にとってはそれが常識なのですから、そう信じている相手を変えようとするのはうまくありません。
またこれは言うまでもありませんが資産の多寡をアピールするのは愚の骨頂です。だって声高にそんな事を言ったら、お金目当ての「まとも」じゃない人が寄ってくるだけでしょう?。そして肝心の「まとも」な人には「何なのこの人?」とドン引きされるだけじゃないでしょうか。
まあ世間にはハイスペック専用の出会いの場は色々ありますが、そこで「まとも」な人を見つけるには相当の選球眼が必要なことでしょう。
あなたは資産の多寡を封印してイケメン東大卒の電通社員と戦って勝てる自信はありますか?
さらに、もっと単純な話、セミリタイアの人は「もし結婚してずっと家に居られたらウザいかも。。。」と思われて避けられるかもしれません。
また、そもそもセミリタイアすると男性的な魅力が薄れがちです。職場が無いと毎日の上司・同僚・顧客との不条理な戦いが無くなってストレスは無くなりますが、その分覇気も失われるからです。
というわけで、セミリタイアするとたぶん今よりモテなくなると思いますよ。
結婚願望があってセミリタイアするなら、最低限何らかの会社を立ち上げて社長になっておくべきでしょうね。
このように、サラリーマンであるだけで、ほとんどタダみたいな金利で住宅ローンを5,000万は引っ張れるし、まともな人と出会える権利を持っているわけで、これは結構な資産じゃないですか。
この資産を捨ててもいいや、と思えれば完全に脱社畜してアーリーリタイヤするのもよいでしょう。
ちょっと勿体無いかな、と思ったらゆるく働いて時間を確保しながらリーマン続ける方法を一考する余地ありでしょう。
セミリタイアは、よく考えて実行に移しましょう。
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