最近、日本に住む外国人が書いたブログや記事などをネットで読むと、面と向かって「外人」「外国人」と呼ばれることに抵抗を感じるといった内容が目に付きます。私は、フィリピンに住む日本人なので、この国の人からすると「外人」なのですが、言われてみると「外人ですか?」(Are you a foreigner?)なんて訊かれたことはないですね。
「外国人」も「Foreigner」も、呼ばれる側になったらどう感じるか。いちいち「あなたは外人だから...」とやられたら、やはりいい気分にはならないでしょう。外人と言うかわりに「◯◯人ですか?」と訊くのがフィリピンでは普通です。
私は昔からどういうわけか東南アジアを旅行すると「中国人」「韓国人」「香港人」「台湾人」と順番に訊かれて、日本人はあんまり最初には来ません。マレーシアでは地元の華人と思われて、いきなり広東語で話しかけられたりもしました。それでも外人と呼ばれるよりはずっとマシ。
考えてみると、フィリピン人の顔つきは実に多種多様。一番古くから住んでいるマレー系に加えて、中国系、インド系、スペイン系...。外見だけではなくファミリーネームもご先祖さまのものを引き継いでいる。私の家内も父方がマレー系の「パヒランガ」で、母方はスペイン系の「オフィレーニア」。親戚ではインド系の「バトー」や、友達では中国系の「チャン」などなど。そもそもこの国で、外人と内人(?)を分けることなど無理。
そんな環境なので、日本人とのハーフである息子も学校でいじめられることもなく、私は周囲の人たち、家内の家族・親戚・友人、ご近所さんや市場のおばちゃん、宅地の警備のにいちゃんたちから余所者扱いされず、まずまず快適な生活を送ることができています。もし息子が、小学校の高学年から中学生になるぐらいまで日本にいたら、相当真剣にいじめられやしないか心配したでしょうね。
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