そのため今後の米国相場の行方を左右する大きな転換点となる可能性があるので、今回は市場の反応をいつもより注意して見てみようと思います。
まず結果からです。
発表内容
- 8月人数 → 17万3千人(市場予想21万7千人。6月・7月は上方修正)
- 失業率 → 5.1%(7年4か月ぶり低水準)
- 平均時給 → 0.3%増(市場予想以上)
この材料を市場はこう消化しました。
株価 → 下落
為替 → ドル安
CME FF金利先物 → 9月利上げ予想下落
株式市場は9月の利上げはまだ有りうるのではないか?という思惑で下落したと言われていますがこれはどうでしょう。利上げが有ると見るなら為替はドル高、CMEの利上げ予想は上昇しないと理屈があいません。
これについては株式市場と為替市場で受け止め方に違いがある、と理由づけされていますが私はどうかと思いますね。
むしろ人数が予想に届かなかったことから米経済の減速懸念が増して、株式市場は下落、為替はドル安、FF金利先物の利上げ予想は低下した、と見ればスッキリします。
どちらの見方に付くかは投資家としてのセンスとポリシーによるでしょう。
「今回の結果は悪くなく、まだ米経済は腰折れしていない。従って経済が強いゆえに利上げ見通しが上昇したことで株価は下落した。為替とFF先物については株式市場とは見方が異なっているため」と株式市場ありきで上から目線で物を見るなら、今の株価水準は既に魅力的なレベルと言えるので買いでいいでしょう。
逆に「人数が市場予想に届かなかったばかりか、20万人(景気判断の分岐点)を下回ったのは素直に懸念材料。各市場の動きはリスクがさらに高まったことを表していて、下げはこれからが本番」と考えるなら、ここは指数の空売りか、少なくともポジション縮小をすべきでしょう。
私としては「相場は相場に聞け」という相場格言に習って、現時点ではどちらかというと後者寄りですが、そうするとFRBは年内利上げを見送ると思うので、結果的には前者の行動をとっても大丈夫なように思います。
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