そう、鉄板Cクラスのクリーンディーゼル(BlueTEC)、『C 220 d』です。
尿素SCRとは、高温下の排気ガスに尿素水溶液(AdBlue®)を吹きかけた際の加水分解によってアンモニアガス(NH3)を発生させ、これが窒素酸化物(NOx)と化学反応することによって窒素(N2)と水蒸気(H2O)に還元され、最終的に排出される排ガスに含まれるNOxを低減させる仕組みです。
ちなみに問題となっているVW
私の主観もありますけど、低圧縮比を実現してNOxをそもそも発生させないマツダのSKYACTIV-D方式を除けば、尿素SCRが一番安定して環境性能を発揮できる気がしています。
なぜかといいますと、この尿素SCR技術は小型乗用車のみならず大型トラックや船舶、さらには火力発電所でも使われている技術だからです。
火力発電所については、とある電力会社さんが持っている火力発電所(天然ガス・コンバインドサイクル発電方式)を見学した際、尿素(アンモニア)にかかる費用がハンパないと嘆いておられたくらいで、この技術がないと火力発電所を稼働できないものです。
ある意味、NOx後処理において最も成熟した技術といえるでしょう。
ただし、弱点があります。
それは、以前も書きましたが、定期的な尿素水溶液(AdBlue®)の補充が必要なこと。
AdBlue®は、2万km程度若しくは2年で交換、費用的にはおそらく6,000円程度(24.5L分×たまたま見つけた通販の単価)+工賃といったところのようです。
ディーラーだともう少しするかもしれませんが、多く見てもウン万円ということではなさそうです。
これが面倒といえばそれまでですが、まあオイル補充を月一以上の頻度で行っている私にすれば全然手間に思えず。
ただ、遠出の際にAdBlue®が尽きて困ったことにならないように、長距離走行前のチェックは欠かせませんけどね。
それ以上に心配なのが、触媒の存在ですかね、やっぱり。
経年劣化したりHC(有機化合物)の被毒があった場合には、NOxの浄化能力が落ちてしまうらしく、そうした場合に触媒の交換が必要になる可能性があるわけで。
これはあくまでトラックにおける実験の論文を見た限りなので、メルセデスのBlueTECエンジンがどれほどHCを排出するかとか触媒の耐久性がどうなのかといった事にも左右されるのでしょうが。
大小あるにせよ、触媒の寿命とHC被毒があることは、ある程度認識しておいた方がいいでしょう。
何せ、触媒の交換となると十ウン万~ウン十万円の出費になりますからね。
まあ、これらのネガな部分があったとしても、このご時世に堂々と鉄板モデルでクリーンディーゼルを出してくるメルセデスに、勢いを感じますね。
プレスの際には環境順応性を丁寧に説明して見せるなど、世評を上手にいなして逆張りしている感があります。
そんなこんな思いつつ、最近はすっかりPHEV待ちな私なわけですが(笑)
それより、4MATICを充実させてくれないかな~、右ハンで。
C200 4MATICとかC220d 4MATICとか、あればそれなりに需要がありそうなもんですが。。
いかがでしょうか?
MBJさん。
もしご覧頂いていたら、是非とも検討方お願いしたいところです。
んでは!
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