今度は、マトリクス+レーザーに、Car-to-Xという新技術を取り入れるんだとか。
・・・ところで、Car-to-Xって??
現在のマトリクスLEDヘッドライトは、カメラやレーダーで捕らえた前方車両・対向車を検知してその部分を照射域から外したり、歩行者を検知してその部分だけパッシングすることによりドライバーに認知させるものです。
http://audi-importcar.blogspot.com/2015/03/ledaudibenzbmwalh.html
要するに、自車の判断のみで照射域を選択しているんですね。
これに、レーザーライトを付け加えたものがマトリクス・レーザー・ヘッドライトになるわけですが。
約500mも先をしっかりと照射するレーザーですから、そこまで離れるとカメラやレーダーの感知域を外れてくるわけで。
また、無灯火ドライバーに対しては現在のカメラ等によるマトリクスLEDヘッドライトの照射域の判断には、難しいところもあり。
http://audi-importcar.blogspot.jp/2015/08/ledled.html
そんなこんなで、Car-to-Xと使用するとの考えに至ったものと推察しています。
で、そのCar-to-Xですが。
簡単に言うと車対車のコミュニケーションのことです。
より具体的には、他車が持つ情報を路線の通信網を介して自車ないし別の他車が取得することで、安全運転に寄与しようとするものです。
例えば、ある車が事故を起こした場合、どの地点のどの路線のどの車線かという情報をCar-to-Xで他車とシェアすることにより二次災害の防止に繋がるとか、そんな感じです。
当然ですが、発進側も受信側もCar-to-X対応車両でなければなりませんが、ともすればカーナビ等にその機能を持たせることも可能なわけで。
ちなみに、メルセデスが少し前に市販車に搭載すると話題になったようですね。
おそらくアウディのそれは、Car-to-Xに加えてカメラ・レーダーを組み合わせてレーザーやLEDヘッドライトの照射域を決めていくんだと思います。
これで500m先の先行車や対向車に、誤ってレーザーが当たる事を防げるわけで。
また、レーザーライトは照射する範囲をかなり絞り込めますので、これでより緻密に照射域を制御できるようになるのではないでしょうか。
こういう技術の進歩はいいことですね。
ヘッドライトテクノロジーは、夜間運転の安全への寄与度が高いですし。
んでは!
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