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木造連棟建て(長屋建て)の落とし穴 ~住宅ローンと火災保険の狭き門~

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ご覧の通り、木造連棟建て(長屋建て)な我が家。
実は、あまりおススメできない構造・形態なのです。。

これ、要するに火災のリスクが高いってことなんですよね。
木造アパート的な形態と言いましょうか。

なので、住戸と住戸の間に隔壁と呼ばれる延焼防止措置が施されるんですが、所詮、石膏ボード12mmの重ね張りと内部にグラスウールを詰めているだけなんで、延焼を完全に防止できるわけではありません。
ただ単に、一方の住戸から火が出てしまった場合にもう一方に延焼するまでの時間を稼いで、その間に逃げる時間を確保するってだけなんです。

そうなると問題は火災保険、そして住宅ローン。
住宅ローンを組むに当たって火災保険は必須なわけですが、それが自由が利かないことが多いです。

私の場合、住宅ローンは地銀で組んだのですが、その際、火災保険はその地銀の関連する保険会社で30年一括で払わされました。
それがローンの条件だったのです。
当然、その分支出が多くなるわけで、ローンに回せた分のお金がそちらにかかるということは、ある意味ローンに一括火災保険料も組み込まれるような状態になってそちらに金利がかかってくるような状況なんですよね。
まとめ払いでいくらか安くなっても、住宅ローンに組み込まれている状態だと超長期の元利均等払い見たくなって決して得じゃないわけですよ。

ただまあ、これがその地銀で借りる条件だったわけですが。
そもそも、木造連棟建て向けの住宅ローンを扱っている銀行が少ないことったら。。

実は1回借り換えをしているのですが(3~4年前)、その時調べた限りではメガバンクや都銀は全然ダメでした。
検討の余地すらない状態で、木造連棟建てと言った途端「大変申し訳ございませんが・・・」となるところばかりでした。
地銀よりも保証料などのコスト面では断然よかったんですが、その分厳しいって感じでして。。
全国展開している住宅ローンは、木造連棟建ては不可といった印象でしたね(当時)。

地銀でも、対応できるところとできないところがあります。
私の場合、結局元の鞘に戻ったわけですが、メガバンクでも都銀でもダメで、地元地銀の大手もダメだからもういいや~って感じになっていたのは事実です(笑)
その銀行も逃げられるよりはマシと思ったのか、こちらの条件をのんでくれましたし。

そんなわけで、木造連棟建てを購入される場合、住宅ローンや火災保険をよ~く下調べしてからの方がよろしいかと。
住まいってロケーションとかデザインとか間取り以上に、マネープランが大切ですからね。

いくら物件が安くても、金利によっては逆転することもあり得るのが住宅ローンですから。
超長期の元利均等払い恐るべしってことですよ。


なお、木造でも準耐火構造とかになっていたら別ですよ。
あくまで、非耐火構造を前提とした木造連棟建てってことで書かせてもらいました。

まあでも耐火に関する構造は色々とあるので(省令準耐・準耐火・耐火)、いずれにせよ事前によく調べたほうが良いですけどね。


んでは!








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