こんにちは。ちょっと遅くなってしまいましたが、毎月恒例の日経平均から振り返るシリーズです。いつも通り、チャートを見てサクッと振り返ってみましょう。
10月は8月、9月と続いた下降から上昇に転じています。TPPや緩和期待など国際的に注目すべきトピックがあったのが影響かと思います。では、動きが大きかった時をほんの少しだけ細かく見ていきます。
10月5日、6日の連続の大幅上昇
この2日間が10月の上昇相場への転換期になったと思われます。上図チャートでは表示していませんが、テクニカルから見ても25日移動平均線を越えています。7日には5日と25日移動平均線がゴールデンクロスしています。
この上昇はTPP(環太平洋パートナーシップ)の大筋合意があったことが原因だと思われます。(首相官邸HP)食品や農業関連の株が大きく買われていました。
10月21日に1ヶ月半ぶりに18,500円台に回復
決算発表や中間決算報告が多い、この時期。日本企業は好決算や上方修正をしている企業が多く、それが好感され買いにつながっています。また10月30日に日銀金融政策決定会合があり、そこで追加緩和も期待されたことより買いが強まったようです。
また10月23日にも大幅上昇をしています。ECB(欧州中央銀行)の緩和期待が大きかったのでしょう。
10月をサクッと振り返ってみました。上昇原因は緩和期待が主ですね。
しかし日銀は市場の期待通りには動かず、10月に追加緩和はありませんでした。
ECBのドラギ総裁は12月の緩和に意欲的である発言が多いです。(WSJの記事)
また以前より市場で注目されているアメリカの利上げ。10月のFOMC(連邦公開市場委員会)の声明文では「次回会合("next meeting")で利上げが適切かどうか判断する。」とわざわざ書いてありました。今までも年内利上げは示唆していたことから、いよいよ12月に利上げとなる可能性が高くなってきました。
日本企業は好決算。また11月4日には日本郵政3社の上場などもあり、日本市場は盛り上がっている感じはあります。しかしアメリカが利上げとなると、その空気が一変する可能性もあります。投資の基本ではありますが、慎重な判断とリスクヘッジは常に心がけておきたいですね。
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