よっぽど苦しいんだろうな~って思っていたら、10月の売上速報値が前年同月比でVWは約半分、アウディは3割ほど下落しましたね@日本
しかし世界では、もっと色々と苦しいことが起こっているようです。
その一つが、この方が引退するという話。
そう、フォルクスワーゲングループ全体のデザイントップ、ワルテル・デ・シルヴァ氏です。
(出典:http://www.caradvice.com.au/394524/volkswagen-group-design-chief-walter-de-silva-set-to-retire/)
この方、2002年にアウディのデザイントップに、次いで2007年にフォルクスワーゲングループ全体のデザイントップになった経歴の持ち主です。
つまり、アウディやフォルクスワーゲンが躍進する一つのきっかけでもあった、そのデザインを統率してきたわけですよね。
種々の不正があったにせよ、その間売れたデザインであることは事実ですので、この方がいなくなるとデザイン方面まで負のスパイラルになるわけで。
もしかしたら、デザインを一新して悪いイメージを払拭したいのかもしれませんが、そういう問題じゃありませんよね。
これでデザインまで崩れ始めるようなら、ちょっとヤバいかも。
ところで、フォルクスワーゲンのこれまでのスキャンダルですが、
- EA189エンジンのディーゼルゲート(排ガス検査ちょろまかし)
- 3リットルV6TDIもディーゼルゲートの可能性(EPAが指摘、VWは否定)
- NOxばかりでなくガソリン車も含めたCO2排出量も怪しい(VW自体が公表)
いずれも、リコール費用や訴訟費用が相当かかるでしょうし、最後のCO2排出量は税金の差額分も補てんすることになっているようなので、キャッシュアウトが半端じゃない状況。
これら一般ニュースでも知られている話題に加えて、これって案外致命的では?ってのもあったりします。
それは、ブレーキブーストに異常が発生するためリコールになったもので、対象は2015~2016年のジェッタ・ビートル・ゴルフ・パサートの2.0リットルガソリンエンジン(おそらく2.0TSI)です。
これ、単にブレーキブーストの問題ではなく、エンジンの中でも最重要部品であるカムシャフトにあるようで、つまるところコストを抑えるためにギリギリの設計にしていた可能性もあるらしく。
引用先でも述べておられますが、安全文化や企業体質の問題だとしたら、それはかなりマズいことですよ。
個人的には、一般的なスキャンダルよりもこれの方がすごくガッカリしたんですよね。
フォルクスワーゲンが薄利なのは必要なところに必要なコストをしっかりかけているからだと思っていたのですが、実際はそうでなかった可能性が高いわけですから。
VWがそうだったら、アウディもそんな体質の可能性が高いわけですし。
単に先進性のアピールが上手でデザインがよかっただけ、中身はスカスカなのかもって思ったら、最近結構冷めました。
多少の不具合は許容しますが、芯の部分でいい加減ってすっごく嫌なんです、私。
早く乗り換えたいですわ。
冒頭で述べた、本邦でのフォルクスワーゲン&アウディの販売の落ち込み、今後も続くでしょうし、ともすればもっと落ち込み幅が拡大するかもしれません。
そしてこれらが世界に波及するとしたら、、
先は見通せませんね。
決していい結果にはならないと思いますが。
気を取り直して、今日もこつこつDIY(家の方)します。
んでは!
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