こんにちは。前回かなり大まかに貸借対照表のつくりを見てもらいました。
今回は貸借対照表の見方を見ていきましょう。
貸借対照表ってどんな感じで変化していくの?
皆さんに社長になった気分になってもらいます。何でもいいですが、分かりやすくするためにトンカツが美味しい飲食店の社長さんになったとしましょう。私がトンカツ好きなんです。前回の記事の純資産の所で説明しましたが、起業する時は資本金が必要になります。あなたが今まで貯めた100万円を資本金にしましょう。
そうするとB/Sはこういう感じになります。
資本金として100万円。だけど、そのお金は現時点では何も使っていません。ですので現金が100万円計上されます。これが前回書いた資産合計=負債・純資産合計につながってきます。つまり右側が増えれば、左側も増えるのです。この右側を貸方。左側を借方。といいます。
でもこれだけでは、お店を運営できません。トンカツ屋さんだったら、何が必要になるでしょう。まず店舗。お金があまり無いので借りましょう。借りたからといって、トンカツ屋ができる状態ではありません。お店らしくするために改装しましょう。包丁や豚肉を揚げる鍋などの調理器具も必要ですね。そもそも豚肉がないと商品が出せない。調味料も必要だな〜。買わないとな〜。
マズイ!ザッと計算しても、あと200万円はお金がないとお店が出来ない!
しょうがない。銀行にいってみよう。
銀行に行ったら、とても優秀な担当者が付いたため3日で審査がおりました。返済期間5年で200万円借りることができました。
現時点ではこんな感じですね。こっから色んなものを買ったり、借りたりするので、現金が減って資産に色んな項目が増えていくんですね。決算書で現金とか借入金など色んな項目がありますが、これを勘定科目と言います。
買ったり、借りた後のB/Sはどうなるの?
いや、もう図を作るの少し面倒なので、勘弁してください。まぁ後々実際の企業の決算書とか見ていきますので、そっちを見たほうが楽しいと思います。
貸借対照表ってどう見ていくの?
どう見ればいいのかは重要ですね。株式投資で財務をもとに判断したり、もしかしたら本当にあなたが社長になったりしても会社の現状を判断するのは大切です。もっというならサラリーマンでも大切ですね。自分の会社の財務を理解できると普段の仕事でも為すべき行動が見えてくるかもしれません。でもこのシリーズは入門編なので簡単に説明させて下さい。徐々にステップアップしていきましょう。
貸借対照表は会社の財務の健全性を見ることができる
B/Sは会社の財務状況が安全かどうかが判断できます。貸方に借金ばっかり増えていったら、その会社は危ないですよね。でも資本金が増えたら返済の必要性がないので、自由に使えるお金が増えて良さそうです。さっきのトンカツ屋さんは借入金に多く頼ってしまいました。後々に迫ってくる返済のためにしっかりした集客ができないといけません。なぜかというと店舗を開店する前に必要な金額しか借りていないので、店舗を賃貸したりした後は現金が無くなってしまうので、売上が一定程度ないと潰れてしまいます。
また豚肉や調味料は商品として提供すると無くなります。また仕入れないといけないです。そこでも現金が必要です。このトンカツ屋さんは、現時点ではなかなか切羽詰った状態ですね。
貸借対照表は貸方→借方(右→左)で見ていく
貸方と借方が同じ金額になるということは、どうやってお金を獲得したか。そしてそれをどう使ったか、が分かるんですね。つまり貸方は調達。借方は運用。と捉えることができます。
さきほど皆さんには社長の気分を味わってもらったので分かると思います。自分個人の貯金や銀行からの借入で、店舗を借りたり、豚肉を仕入れたりしましたね。
ということは見る順番は貸方から借方と見ていくと良いですね。
さて今回は貸借対照表(B/S)の仕組みと題して、あなたが社長になって感じで見てもらいました。このトンカツ屋さんは今後どうなっていくんでしょうね。
次はザックリ損益計算書(P/L)を見ていきます。
もう少し暇つぶし…
今回、例として登場したトンカツ屋さんの借入の金額とか銀行の審査のあたりは本当にテキトーです。どんな感じのお店にするかによって変わってきそうですね。というか、起業する前にそれくらい軽く計算しときなさいって話ですね。
こういった計画がしっかりしていないと銀行からも借入できないです。あと創業したばかりで銀行から3日で審査がおりるってこともまずないでしょう。
実際の審査とかは一応、元金融で働いていたので機会があったら別の記事で書こうかなと
思います。
決算書をザックリ見る。
・プロローグ
・貸借対照表のつくり
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