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米ヤフー、ネット事業を移行するってよ


こんにちは。この前、米ヤフーはどうなっていくんだろう?という記事を書いたんですが、それの続きみたいな感じです。12月9日に事業売却を決定したわけではない。というニュースがありました。

では当面はどういう感じにヤフーは動くのでしょうか。

アリババ株のスピンオフ断念


ヤフーのそもそもの考え


ヤフーは近年、事業不振でした。理由としてはスマホへの対応が遅れたことなどが挙げられています。しかし他社への投資は上手くいっており、その代表例がアリババへの投資です。そこで含み益(株の評価が買った時より上回っている状態)が出たアリババ株を新会社に移行(スピンオフ)して、売却する方針を示していました。アリババ株を売却して得た資金をスマホ対応や動画、SNSなどに投資してネット事業を回復させたかったのです。

売却は難しい


普通にアリババ株を売却すると多額の税金がかかるため、新会社にアリババ株を移行し、売却して税金を抑えようとしていました。しかしIRS(米内国歳入庁:日本の国税庁みたいな所)は株売却の際に非課税にするかの判断を控えていました。そこで、この方法に疑問符がついたのです。

スピンオフ断念


12月9日に結局アリババ株のスピンオフ断念とニュースが出ました。しかしこれは当初から予想されていたため、ネット事業を売却するのではないか?という憶測されていたのです。しかし「ネット事業の売却は決めたわけではない」というヤフー側からの発言がありました。

アリババ株以外を新会社に移行


ネット事業の再建に意欲?


では当初の計画が実行できなくなったヤフーはどう動くことにしたのでしょうか。発表されたのは、新会社にアリババ株以外を移すというもの。


簡単に表すと上の図みたいな感じですかね。正確にはアリババ株以外の資産と負債を新会社に移す。というものですが、注目されている項目だけピックアップしました。「事業売却を決定していない」という発言があったので、この動きはネット事業再建のために何かの意図があるように見えます。

本当に再建するのか?


でもこうしたからといってネット事業は再建することができるのでしょうか?もともとヤフーはアリババ株を分離したかったので、これはこれで上手く分離させることができたことになります。でも株売却の際にかかる税金の問題は解決されていないので、結局大して状況は変わっていません。ヤフーの時価総額(会社の価値)は約350億ドル。そしてヤフーが所有するアリババ株の評価が約300億ドル。ヤフージャパン株の価値を考えるとヤフーの事業そのものは、ほぼ評価なしとされていることになります。この動きはむしろヤフージャパン株というおまけを付けることで、事業売却を成功させやすくしているこようにも思えてしまいます。


とりあえずヤフーの現状を書きました。正直、今のところ米ヤフーの本当の目論見は分かりません。でも面白いトピックではあるので、これからもチェックしていこうとは思ってます。




もう少し暇つぶし…


ヤフーには、まだ厳しい状況が待っていそうです。
やはり投資家も事業不振の問題が根本から解決されていない、と判断しきつい要求をしてきました。マリッサメイヤーCEOの退陣も求めているようです。そして、このニュースをヤフーニュースが発表する悲しさも何とも言えません。
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