今年の7月から、私たちの家に住み込みで働き始めた2代目メイドのアミー。初代のカトリーナが半年でクビになっちゃったので、今度はせめて2〜3年ぐらいは居てほしいと思ってました。先代のような無断外泊はないし、たまにドジやらかして家内の機嫌を悪くすることもあるけれど、概ね真面目な働きぶり。本人も我が家は居心地が良いようで、ずっと働きたいと言ってました。
ところが先月になって、急に進学の話が。今年の4月に高校を卒業したばかりで18歳のアミー。メイドになるぐらいだから、実家の家計に余裕があるわけはありません。英語もちゃんと喋れるし、時間があると家内の本棚から英語の本を借りて読んだりしてる。頭はいいけれど、経済的な理由で諦めていた大学。それが高校出て1年近くも経ってから、奨学金を貰えることになったらしい。
これが結構急なことで、来年1月から隣街の州都バコロドの大学へ通い始めるとのこと。田舎の高校の全部の同級生の中から、3人しか貰えないという奨学金。折角居ついたメイドさんがいなくなって、また新しい人を探すのは面倒ですが、こんなめでたい話、引き止めるわけにはいきませんね。
その後いろいろ聞くと、学費と寮費は無料だけど、生活費は月に500ペソ(約1200円)しか出ない。これではいくら物価の安いフィリピンでも、人口50万都市のバコロドでは暮らせません。実家は山間部で片道3時間以上かかり、少し天候が悪いと乗り合いバスがすぐに運行中止。実家からの通学など考えられない環境です。
そこで平日は寮に寝泊りして、週末の金曜日の夜から翌週月曜の早朝まで、引き続き我が家で「半」住み込みメイドをしてもらうことにしました。雇用関係には厳しい家内ですが、なかなか温情溢れる措置ですね。まぁ給金は下がりますけど。
これで来年から晴れて女子大生のアミー...と思ってたら、どんでん返しが。当初から、そんな簡単に決まるわけないと疑念を持っていた家内が、クリスマス前のバコロドへの買出しのお伴にアミーを連れて行って、ついでに大学で話を聞いて来ました。すると入学は6月から(フィリピンの新学期は、通常6月初め)で、まず高卒の学力確認テストをパスする必要があるとのこと。その上で正式な入試。考えてみたら当たり前。
なんでこんな間違いが起こるのかと思いますが、奨学金の窓口担当者がエエ加減なことを言ったらしい。私もフィリピンの永住ビザや運転免許の取得時、人によって言うことがコロコロ変わるフィリピン流には悩まされたので、想像はつきます。それにしても、フィリピン人が相手でも、そうなんですね。
可哀想に、同じく奨学金を貰うはずのアミーの友達は、勤め始めて2か月の仕事を早々に辞めちゃったそうです。ロクに確認もせず、そんな大事なこと決めてしまうのも問題かも知れません。アミーも相当落ち込んで、しばらく暗ぁい顔してました。とは言え、まだダメと決まったわけではない。元気出せよ、アミー。
洗濯物干しの合間に撮影
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