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今日はカトリックの宗教行事について。聖体拝領という言葉を聞いたことがありますか? カトリックの信徒ではなくても、映画などで教会のミサ中に信徒が一人づつ小さな煎餅みたいなものを、神父さまの手から食べさせてもらっているのを、見たことがあるかもしれません。正式にはそれだけではなく、ぶどう酒を杯から一口づつ頂きます。

これはパンを模したもので「ホスチア」日本語では「聖餅」(せいへい)と呼ばれ、パンはキリストの体、ぶどう酒はキリストの血を意味します。聖体拝領とは文字どおりキリストの聖なる体を頂くこと。これがカトリックのミサの核心部分。

カトリックは多くの信者が、生後数日から数ヶ月ぐらいで幼児洗礼を受けます。しかし、洗礼を受けたからと言って、すぐに聖体拝領ができるわけではありません。小学生ぐらいでクリスチャンとしての自覚ができたと思われる頃、「初聖体」という儀式を経て、ようやく日曜日のミサで「ご聖体に与る」ことができます。

この初聖体、一律に年齢が決まっているわけではなく、所属する教会や地域によって違います。息子の場合、最後に住んでいた福岡市内の教会で、離日直前のイースターのミサで初聖体。この時、息子は7歳。小学校の1年の最後の頃でした。

ところがフィリピンでは一般的にもう少し遅いようで、先週息子の通う小学校、聖テレシタ学院で、3年生の約70名を対象に初聖体がありました。この学校は学長をシスターが務めるミッション・スクール。この日は3年生以外は休校で、7朝時半から講堂にて保護者を集めての大々的なミサ。こういうのを見ると、やはりフィリピンはカトリック大国ですね。ところで、息子も3年生なので当然のように参加しましたが、二度目なんですけど...。


初聖体の朝。日本晴れならぬ比国晴れ?


講堂に設えられた祭壇


こういう事はフィリピンでは実におおらかで、別段何のお咎めもありませんでした。フィリピン人の家内からして、全く疑問に感じていない。まぁお祝い事やからね。

しかし初聖体だけではなく、何と息子は洗礼を二度受けたという前科があります。息子が生まれたのは横浜にいた時。フィリピンから駆け付けた義母と私の母親にも出席してもらい、横浜市内の教会で、イタリア人神父から洗礼を受けました。

これで無事終了と思っていたら、息子が生後8か月の頃、フィリピンに里帰りした時に、家内がもう一回洗礼を受けさせようと言い出しました。日本の教会ならばあり得ないことでしょうけど、フィリピンではこれまた何の問題もないらしい。二度目は無効なんだろうと思いますよ。まぁいいか。フィリピンでは洗礼の後、家族・親戚・友人を招いての大パーティになります。なるほど、これがやりたかったのね。


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