集まったのが、追加で3人。結局キムを含めて男女2名づつの合計4名と、いいバランスに。実は他の3名は以前一緒にテニスをした旧知の人たちでした。ニニンはお調子者の女の子。ちょっと真面目すぎる感じのキムに比べると、くだらないジョークにも反応してくれて日本語教室のムードメーカーになりそう。
キムよりもさらに真面目なのが、黒縁メガネがトレードマークのポール。彼はフィリピン人では珍しいタイプかも知れません。もう一人は、私がフィリピンで初めて知り合った回教徒のサイッド。名前もそうだし、しっかり髭を蓄えて見るからにイスラムな兄ちゃんです。
そして迎えた先週の土曜日。キムを紹介してくれたYさんともう一人の日本人の学生さんが、是非見せてほしいとのことで、オブザーバー含めて6名を前にして、人生初の教師としての授業が始まりました。日本から取り寄せた教科書をベースにはしましたが、日本語で日本語を教える「直接法」ではなく、英語を媒介語に使う「翻訳法」。教科書もそのままコピーしてというわけにはいかず、アルファベットで二重の振りがなを振った、ややクドいテキストをPDFにして事前配布しました。女子2名はちゃんと予習してましたね。さすが。
さて始めてみると、そこは真面目といってもフレンドリーなフィリピン気質の学生さん。積極的に質問してくれるし、かなり関西系のネタふりにも的確な反応が返ってきます。(もちろん英語ですよ。)これは楽しい。最初はそこまでするつもりはなかった、漢字での数字の表記も、西暦の読み方まで教えてしまいました。「千」は「千と千尋の神隠し」に出てくる女の子の名前だと言ったら、知ってるんですよ、これが。
二階ベランダの特設教室
漢字は表意文字なので、一文字一文字に意味がある。だから日本人の名前は全部意味付き、という話から広がってフィリピン人の名前の意味はと聞いたら、キムは「私の名前はパワーレンジャー(日本発「スーパー戦隊シリーズ」のアメリカ向けの英語版)のキャラクターから付けられたの」。すごいね、キムの両親。
授業が終わってから生徒さん全員とFBで友達になりました。早速サイッドがシェアしていた記事が「なぜ日本語を勉強したいのか?」。注目されたいから? 就職に有利だから? 圧倒的大多数が「字幕なしで日本のアニメを見たいから」なんだそうです。冗談かと思いましたが、どうやら本当らしい。よ〜し、それならば、次回はみんなに日本のアニソンを歌わせてやろう。
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