この度、ドイツ御三家がメーカーの垣根を超えたノキアHEREの買収を終えました。
このアライアンス、国産勢はまねできるのでしょうか?
冒頭でも述べた通り、自動運転に必要なこれらの機能。
正確なマッピングに加え、クルマ自身が収集した情報をクラウドに集積し、それらの情報を他のクルマが利用することによって、自動運転の正確性のみならず、通常運転においても事故の防止や利便性の向上に役立ちます。
例えば、この先に渋滞があるとか、事故を起こして停車中の車があるとか、緊急車両が迫ってきているとか。
さらに、歩行者の持っているスマートフォンの電波やGPSの数もこれに取り込めれば、市街地でいつもより人が混雑している場合、安全のためにそのルートを避けるようにナビゲートするとか、そんな使い方にもつながるわけで。
これらに必要なのは、双方向通信が可能なクラウド技術とそれを正確に位置情報とするための精緻なマッピング技術なのは先述の通りですが、それに加えて「量」が必要になるわけで。
結局、一社のみの取り組みではだめで、より多くのメーカーと協調することによって、その精度や有益性が向上するんですよね。
ある意味、これからの時代を背負って立つ情報インフラですから。
そんなアライアンスを組んだダイムラー・BMW・アウディ、すごいなってのがまずの印象。
ライバル関係にあっても協調すべきところは協調し、競合するところは競合する。
健全な市場競争関係にありながらも、大企業の社会的責任を果たすという点で「大人」だな~と感じるわけです。
翻って、国産勢はどうなんでしょう?
「自動運転」が掛け声ばかりに感じるのは私だけ?(だいた風)
単にカメラとレーダーでクルマ自身のシステムで行う自動運転なんか、高々知れているんですよね。
真の意味で自動運転を成立させるには、マッピングとクラウドによる双方向通信が必要不可欠と思っています。
また、自動運転のみならず、先進安全技術の発展・進化にもこれらが必要なのは、先述の通りなわけで。
この辺の本質を理解しないまま「自動運転」の開発を進めても、結局使い物にならないようなものができそうな気がしてしまいます。
そんなときに、日本の地図データを正確に保有する会社に対し、ダイムラー・BMW・アウディのアライアンスが買収を仕掛けて来たら??
高級車市場どころか、普通車市場の行く末がなんとなく分かってしまいそうです。
まあ、ドイツ車好きの私にとっては趣味的観点においてはそれでいいんですが。
日本の産業やインフラの熟成度が低いという点ではやはり気がかりですよね、日本人として親として。
どうなることやら。
んでは!
コメント
コメントを投稿