以前に企業はROEさえ高ければそれでいいかというと、そんなことはないと書きました。
とは言ってもROEが低い状態を放置するような経営者は論外なので、やっぱりROEが高いことは十分ではないが必要条件ではあるのです。
要するにROEは高く、事業リスクとレバレッジの関係がリーズナブルで株価もそれなり、というバランスのとれた銘柄が良いのです。
こう考えるとレバレッジと株価はまあ定量的に評価できるので、キーになるのは事業リスクの評価です。
そこでまず、有価証券報告書やアニュアルレポート見ることになります。リスクに関する情報はそこで企業側から提供されています。
しかしリスクを定量的に判断することは出来ません。列挙されているリスクのうち、自分がどのリスクにどれだけ脅威を感じるかは感性に基づいた判断となります。
その感性が鋭ければ、リスクの割にリターンの高い銘柄を保有することになりますし、そうでなければウダツの上がらない投資家どまりです。
それより前に、大抵の場合において実際に株価が暴落するようなリスクはそこに載っていない、だれも予想していないリスクだったりします。
予想されていないからこそ、株価に大きなダメージを与えるとも言えます。
このようなことから結局、株式投資とは定量的な分析は当然のようにやって、その上で不確実な未来というキャンバスに絵をかくような、芸術的な才能でしか差がつかないんじゃないでしょうか。
だったらインデックス買っとけ、という話もありそうですが、インデックスって意外と歴史が浅いんですよね。10年20年という長期スパンでどうなるかは私には分かりません。
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