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働き者ネルジーの1日


我が家のメイド、ネルジーの朝は早い。さすがのフィリピンでもまだ暗い午前5時から起きだして、まずはリビングやキッチンの掃き掃除。毎日掃除していても、夜の間に小さな虫の死骸やらヤモリの糞やらで、意外と汚れてます。

家族が朝ごはんを用意し始める6時過ぎになると、今度は庭のお手入れ。枯葉集めや芝刈りを2時間ぐらいぶっ通し。まだ涼しい時間帯なのに、8時頃にはもう汗だく。私が息子を学校に送って行った後、少し遅めの朝食を済ませたのを見計らって、ようやくネルジーの朝ごはん。だいたいいつもトースト2枚です。食後は一気に皿洗い。

それから午までは、最寄りの市場に買い物行ったり、水周りの掃除や洗濯。ちょっと休憩したらいいのにと思いますが、「暇にしてると、何だか寂しくなってしまう」とのこと。特に仕事を言いつけたりしなくても、自分で仕事を見つけ出しては、次々とこなしていきます。今朝は、靴箱の大掃除してましたね。

自発的に働くという点では、前のメイドさんもある程度はやってくれましたが、ネルジーほど徹底的ではなかった。とにかく休むのが罪悪だと言うような働き方。

昼食の後片付けを終えると、1日一回のシャワータイム。この時だけは、ゆっくりリラックスしているようで、小一時間はバス・ルームに篭ります。それが済むと少しお昼寝したり、ケータイで音楽聴いたり。フィリピーナにしては珍しく、ちょっと大人っぽいジャズ風の曲が流れてきます。最初はまさかネルジーだとは思わず、どこから聴こえてくるのかと思いました。

初代メイドのカトリーナなどは、時々夕方まで寝てましたね。ネルジーは一番暑い時間帯だけは休憩するものの、遅くても3時頃には活動再開。2階のベランダの掃除やら、洗濯物の取り入れやらで、そのまま夕食の準備に突入です。

料理はできないと言ってたネルジー。ところが包丁は中々器用に使います。野菜は一度サンプルを見せたら、その通りのサイズに切ってくれる。お好み焼きの用キャベツの千切りも、すぐにマスター。手先の細かさだけではなく気遣いも細かくて、我が家のメイド史上初めて、玄関で脱いだサンダルを(言わなくても)ちゃんと揃えるという快挙を成し遂げました。

夕食の後片付けが済んで午後9時過ぎには、早々と消灯。実に健康的な1日。メイドには厳しい家内も、ネルジーの働きぶりには感心することしきり。まだ働き始めて10日目ですが、給料を少し多めにしようかと話してます。


力持ちだけど、実はとても繊細な乙女ネルジー

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