年初から日経平均が大幅下落。〜ザックリお金の流れをつかむ〜

いや〜。日銀のマイナス金利一部適用から、相場は荒れてます。正直、ついていけていない人は多いんじゃないでしょうか。（日銀マイナス金利の記事はこちらからどうぞ。）

しかし相場が動く理由ってのは、本当のところはわかんないんですよね。ただ大まかにお金の動きをつかむ勉強にはなりそうです。ということで、最近の相場をみつつ、ちょっと勉強してみましょう。

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日経225の日足チャート

このブログをよく読んで下さっている方はおわかりかもしれませんがザックリといきます。「何となく分かれば、一旦OK」がモットーなのですいません。

とりあえずここ1ヶ月の日経平均の日足チャートです。見てわかるのは、2月に入ってからは株安、円高が進んでるな〜って感じですね。

日銀マイナス金利一部適用の効果は？

「2月に入ってから株安、円高って、それを防ぐために日銀はマイナス金利を適用したんじゃ？」

そうです。ですので超がつくほど短期ですが市場は反応しました。しかしそっからは見ての通りです。日銀のマイナス金利は市場を混乱させる一因となってしまいました。まぁ短期的に効いてくる政策でもないので今後の日銀の動きや日本企業の業績はよく見ていく必要がありそうです。（マイナス金利についてはこちらをどうぞ。）

年初からの株安の原因は原油？

「そもそも市場は年初から株安に進んでいたような。何で？」

株価の下落は世界的に起きていますんで、でかい流れは何となく掴んでおいたほうがよさそうです。大きな理由と言われているのが原油価格の下落です。

「原油価格の下落？でも日本は資源を輸入している国。それは日本企業にとってプラスなんじゃないの？ってことは日本企業の株は上がりそう。」

この疑問がいきなり出てきた方は、結構よく考えてます。そうです。資源を輸入に頼る日本にとって基本的には原油価格が下がれば有利です。じゃあなぜ下がる理由として挙げられているのでしょう。

「世界的に経済不安で株価が下がっているから、つられて下がっているんでしょ。」

それもあるかもしれないですね。だけど世界的に下がっている理由はなんでしょうか。これも原油が関係しているのかも…

原油価格が下がり困るのは産油国

原油価格が下がると困るのは、原油を売っている国ですね。おもに中東です。では原油価格が下がった国は、その損失をどうやって埋めるのでしょうか。

「もしかして資産の売却？」

そうですね。資産を売却して現金にするでしょうね。で、中東（正確には国のファンド）なんかは世界中の国の株を持っていたんです。もちろんアベノミクスなんかで株価が急上昇してた日本の株もガッポリ持ってたでしょう。それを売りはじめたんですね。ということは株価は下がりますね。

こういう力の強いお金の動きがあると、従うのは市場の常です。ということでリスクを回避しようと、どんどん株は売られていきますね。「それがズルズルと下げる原因だ。」というのが、主流の意見だと思います。これは納得できそうです。

日銀マイナス金利適用以降は？

日銀のサプライズであったマイナス金利の一部適用。さきほども書いたように一時は 株価が上がり、良い反応がありました。しかしその後は下げています。

「それほど効果がないと思われた？」

たぶんそういうことでしょうね。実際、現状では効果が薄いと思います。ですので、日本株から資金は引き上げられています。しかしさっきも書きましたがジワジワと効果が出る可能性があることなので、今後の動きはよく見る必要はありそうです。

さらに世界の経済不安は止まっていません。アメリカでは今年、年4回ほどの利上げを検討していました。しかし、これも先送りとなる可能性が強そうです。

イエレン議長：利上げ先送りの可能性示唆でも放棄はせず（Bloombergの記事）

ここで重要なのは、一旦先送りとなりそうですが、金融の引き締めは長期的には行う。ということですね。この発言を受けてかドル円は、この記事を書いている今は112円台の円高となっています。明日の日経平均は下落からスタートする可能性は 大きいですね。



今日はほとんど寝ていたんですが、起きたら大きい動きがあったのでザーッと書いてみました。自分としては当面は下方向だと見ています。ただ短い期間にこれだけ下がっているので、短期的に大きく反発することはあると思います。ショートを多く組んでいる方は、そこは警戒したいですね。

もう少し暇つぶし…

これは何度か書いているんですが、私は基本的に株価を予想しません。いやちょっとはするんですけど、それが当たることを期待はしていません。つねにどっちに動いても対応できるようなポジションにすることは、これだけ荒れているので余計に重要です。