この記事では、先日まで書いていた日銀マイナス金利関連の記事で説明がザックリしすぎてたかな〜、と思ったところとかをサックリ書いていきます。補足記事なのにサックリいくところは、自分のテキトーさが出ていますね。
もともと日銀当座預金には金利はつかない
普通預金や定期預金には金利がつきます。しかし当座預金ってやつには、もともと金利はつきません。これは日銀の当座預金も同様です。
「え?ついてるって話じゃなかった?」
準備預金制度について以前の記事で説明しましたね。金融機関が資金ショートを起こさないように、日銀が「一定の金額は当座預金にプールしましょ。」って義務づけているやつです。その「一定金額プールしましょ。」ってやつは法定準備金といいます。これを超える超過準備金に対して、日銀は金利をつけていたんですね。
ちなみに、当座預金に金利をつけはじめたのは2008年からです。期間限定とされていましたが、今まで続いていたんですね。2008年からっていうのは、皆さんも想像つくと思いますがリーマンショックの影響ですね。
政策金利残高を再度説明
今回マイナス金利になる「政策金利残高」がよく分からなかった、という声があったので、もう1回書きます。
まず日銀の当座預金を3つに分けます。「基礎残高」「マクロ加算残高」「政策金利残高」ですね。政策金利残高は式で表すと、
政策金利残高=日銀当座預金ー基礎残高ーマクロ加算残高
となります。で、なぜ政策金利残高がわかりにくくなるのかというと、マクロ加算残高は、状況を見て日銀が変更できるからです。今後は金融政策決定会合があるときは、今までより、よくチェックする必要がありますね。
株式相場への影響は?
株をやるうえで、あまり先のことを予測しすぎることはオススメしないですが、現状だけだとマイナス金利での良い効果は一時的だと思います。(実際、株価はまた下落しています。)でも日銀が「量的質的緩和」以外に手を持っている、というアピールは意味があったと思います。すでに株価に大きな影響を受けていますが銀行関連は、今後の収益圧迫になるでしょうから上昇は厳しいでしょうね。
やはり株やらFXやらやっている方は、日銀の動きは目が離せませんね。(結局、全然先のことを予想していない…)
マネタリーベースって?
「マネタリーベースを年間80兆円増加を日銀が目標としているらしいけど、マネタリーベースって?」よく読んで頂いてうれしいです。
マネタリーベースは日銀のHPには
マネタリーベース=日本銀行券発行高+貨幣流通高+日銀当座預金
「分かるような、分からんような…」
皆さん普段、紙幣や硬貨を使ってますね。これの合計です。この現金と日銀当座預金を合わせたものがマネタリーベースです。
「じゃあマネタリーベースを年間80兆円増やすって?」
ザックリ言うと、お金をたくさん作ろうってことです。紙幣や硬貨をたくさん作ればマネタリーベースは増えますね。
「似たような言葉でマネーストックってあったような…」
銀行が融資をすると、実際に紙幣や硬貨が増えなくても、増えたことにできることは想像できますでしょうか。銀行が融資するときって、融資するお金を実際に手渡しするわけではないですよね?その分の金額を通帳に数字を書き加えるだけです。つまり銀行は実際はないお金を生み出すことができます。信用創造機能っていいますね。
マネーストックは、この信用創造機能で増えた分も考えます。式にすると、
マネーストック=マネタリーベース×信用乗数(貨幣乗数) とか
マネーストック=現金通貨+預金通過 とか表されてますね。
自分が読み返して書いておいた方がいいかな〜、と思ったのはこれくらいですかね。この記事は普段から読んで下さってる方のためのオマケ記事なんで、少しは役に立てばうれしいです。
もう少し暇つぶし…
銀行は収益が圧迫されると、せっかく進みそうだったフィンテックへの投資が難しくなるかもしれませんね。しかしベンチャー企業が躍進するチャンスになりそうです。
関連記事
・マイナス金利についてザックリ知る。
・日銀マイナス金利のねらいをザックリ知る。
・日銀マイナス金利の影響についてザックリ考える。
コメント
コメントを投稿