少し前に、NOKIAのマッピング部門であるHEREという事業会社を買収するためにアライアンスを組んだ後、それを傘下に収めたダイムラー・BMW・アウディですが。
http://audi-importcar.blogspot.jp/2015/12/bmwhere.html
そんなHEREに、新たな出資者が現れそうです。
アマゾン、マイクロソフト、仏ルノー、コンチネンタル・・・。
そうそうたるメンバーです。
自動運転やさらなる先進安全装備の発展に必要不可欠な、高精度3D&クラウドベースのマッピングなわけですが。
HEREはこの専属企業として、おそらくはトップランナーの位置にいるんでしょう。
で、ここでアマゾンやマイクロソフトが出てくるとは。。
ちょっとビックリでしたね。
自前でやらずに出資という点もビックリでしたが。
まあでも、それだけ魅力的なんでしょうね、自動運転市場やその周辺の裾野産業って。
アマゾンでいえば、自動運転と配送サービスを組み合わせたりってことにもつながりますしね。
ただ、自前でやるには相当の時間やお金がかかるため、出資して参加するということが合理的と判断したのかもしれません。
それにしても、世界はどんどん自動運転に向けた具体的なアクションに入っていますね。
ドイツ勢のみならず、 フォードもグーグルと組むようですし。
GM&オペル、FCA(フィアットクライスラー)、ジャガーランドローバーなどどいった他の欧米自動車メーカーも、いずれ何かしらのアクションを取ってくることでしょう。
アップルの動きは謎が多いですが、もしかしたらどこかと協業なり出資する会社が現れたりといったりといったことに、今後なっていくかもしれませんし。
そんなこんな考えたときに、日本車メーカーどうするよ?って気がします。
まあ日産はルノーと一心同体ですからHEREの仕組みに入るにしても、他メーカーはどうでしょうね?
これに取り残されると、かつての携帯電話のように国産車も独自進化=ガラパゴス化になりかねないわけで。
ガラケーならぬガラカーですよ。
まあ日本国内を走る分には大して支障がないんでしょうが、輸出産業的に考えると結構マズいように思います。
で、本来この辺は、産官学一体で動く話なんでしょうけど。。
なんとな~く、今後「官」が足を引っ張りそうな予感がしますね。
経産省辺りはこの辺の先進技術や自動運転を推したいところなのに、国交省が保守的になって進まないとか。
そんな縦割りになりそうな気がぷんぷんしております。
また、本邦における自動運転推進の障壁として、道路行政も憚りそうですよね。
道路管理者と規制当局の連携が悪い昨今、消えたままの白線や路面標示、実態に合っていない速度規制などなど。。
問題山積みですし。
そもそも、交通交差が前提でありながらも性善説に立ち、ドライバーに過度の責任を与えている道交法も、大きな障壁となることでしょう。
この辺が改善する見込み、あるのかいな~って個人的には思っています。
なんたって公安が実権を握っていて、規制看板一つどうこうするのに1~2年はかかるとかいうらしく。。
町内でそんなこんなありまして、思わず閉口した次第です。
こんな低レベルな状態の日本を差し置いて、海外はマッピングやクラウドといった具体的な技術的アクションに入っているわけで。
この点については、日本は世界に3歩も4歩も後れを取っていると思います。
んでは!
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