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円で米国株を買うには最終的にはドルに両替することになります。

私は今まで住信SBIネット銀行で両替し、それを即時にSBI証券に振替えて買っていました。
しかしながら2015年の7月にその為替取引スプレッドが1米ドルあたり9銭から15銭へ大改悪されまして、次に両替する時はちょっと考えないとなぁ、と思っていました。

それで知識として持ってはいましたが試したことが無かったSBI FX口座を使った現引きを先日テストしてみました。

結果から言えば、時間があるならまあイイかな、という感じです。手数料は15銭から1銭程度に激減しましたが取引時間に制限があるので暴落時に今買いたいという場合には使えません。


今回の詳しい取引内容は以下のようなものです。


1、証拠金の振替
まず証券総合口座からFX口座に振替ます。現引きの最低単位は10,000USDですので、余裕を持って1,500,000JPYを振替ました。

2、FX口座で取引
10時ごろ1USD=106.793JPYで1万ドルを約定させました(1,067,930JPY)

3、現引き指示
現引き指示は14時で締め切りなので即座に指示を出します。一度発注した現引注文は取消不可なので少し緊張します。
指示すると同時に1,121,337JPYが拘束されました(建値の105%)

この時点でUSDの買付け余力に即時1万ドルが反映されましたが、米国株は深夜開店のため意味がありません。
毎営業日14時以降は次回ロールオーバー後(夏時間:5:30、冬時間:6:30)まで現引き発注できませんので、NYの暴落を見て今だ!と思ってもダメなようです。

4、指示の実行
14:30ごろになると清算されます。
口座に残った証拠金は432,070JPYでした。最初の証拠金が1,500,000JPYでしたので、建値1,067,930JPYを引くとピッタリ建値で両替できたことになります。
つまり嘘偽りなくFXのスプレッド分の1銭程度で両替できました。

取引詳細を見ますと、SBIが14時に決めた現引きレート、今回は1USD=106.817JPYが適用されました(1,068,170JPY)
これは私の建値(1,067,930JPY)とずれています。内部的にはここで現引きレートでもって買いポジションを反対売買して損益(240JPY)を実現させると同時に、現引きレート(1,068,170JPY)で両替、ということのようです。
これはつまり約定時からどうレートが動いても、建値で確実に現引きが出来るということになります。



このようにFXのスプレッドのみで現引き出来たことで、両替経費を1ドルあたり14銭も節約できました。たかが14銭と言っても1億JPYも両替したら14万JPYになりますので大きな額です。

一方で、現引き指示と同時に建値の105%が必要になるので限界まで両替したくても出来ない点、14時以降は翌営業日まで待たなくてはいけない点は明らかなデメリットです。
これが困る場合は今まで通り住信SBIネット銀行を使うのがよいでしょう。

また、現引き実行時間(14:30すぎ)にいったん建値と現引きレートとの差損益金が清算されるため、ここで雑所得・雑損が発生しているはずです。

10億円とかいっぺんに現引きすると雑所得もシャレにならない額になって、放置してると税務署様から「お尋ねハガキ」が来るんじゃないでしょうか。



※その日に現引きしない場合はスワップ分を含めて清算になります
※FX口座を使用してJPYをUSDに現引きは出来ますが、逆のUSDを入金してJPYに現引きすることはできません


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