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アウディ、回生サスペンションをついに実用化か ~乗り心地もいい?eROTサスペンション with 48Vシステム~

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少し前から、サスペンションのショックアブソーバーにかかる力を電気として回収(回生)させようと試みていたアウディですが。
この度、実用化(商品化)のめどが立ったようです。

仕組みはこんな感じです。
簡単に説明すると、サスペンションに入力される上下動の力を回転力として受けて電気に変換し、それを48Vバッテリーに流して蓄電するといった形になります。

普通、ショックアブソーバーと言えばピストン(上下)運動を行うもので、一般的には油圧のものが多く、中には空気(いわゆるエアサス)もあったりしますが。
このアウディのeROTサスペンションは、ロータリー(回転)運動によりそのショックをいなすことになるわけです。
ちなみに「eROT」は、”electromechanical rotary dampers”から名付けられたようです。

アウディ曰くこのeROTサスペンションは、ピストン(上下)運動をするこれまでのショックアブソーバーに比べ、乗車時の快適性も向上しているとのこと。
その理由は、相反する圧縮方向の力と伸縮して戻ろうとする力が常に連続してぶつかり合うそれよりも、回転力に置き換えた方が、機敏にその力を最小限のショックに抑えることができるためということです。
そのため、不規則な路面状況やドライバーの運転スタイルに如何様にも対応でき、乗り心地に優れているとされています。

このeROTサスペンションの目的は、省燃費性能の向上とそれによるCO2排出量の低減です。
eROTと48Vシステムの装着により、燃費性能は0.7l/100km、CO2排出量は3g/km、低減できるとされています。

例を上げると、eROTサスペンション非装着車の燃費性能が5.0l/100km(20.0km/L)であれば、eROTと48Vシステムを装着することによって4.3l/100km(23.2km/L)にまで燃料を節約でき、15%以上も燃費性能を向上させることができるわけです。
当然、これに伴ってCO2排出量も低減できるわけですが、強烈な2021年版欧州エミッション規制が目前に控える中で生まれた技術と言っても過言ではないでしょう(笑)

このeROTサスペンションですが、2017年のリリース予定だそうです。
ということは、48Vマイルドハイブリッドシステムも2017年には登場するということですね。
なお、別ソースによればSQ7やQ6がその搭載予定車種として書かれていましたが、もうちょっと下位のモデルにも展開してほしいものですね。


ちなみに、以前の構想はこんな感じでした。

上下運動をアクスル(軸)経由で伝えようと考えていたようですが、これ、無理ありそうでしたよね。
アクスル(軸)形状が真っすぐじゃない上に、連続する上下動を一定方向の回転力に置き換えるのは難しそうですし。


それにしてもこのeROTサスペンション、すごいですね~。
なかなか素晴らしい技術かと思います。

欧州エミッション規制のことを考えると、いずれほとんどの車種にeROTサスペンションが標準的についていくようになるんじゃないでしょうか。
あとはまあ、これの寿命とパーツ代がいくらかってところなんですが(笑)

久々に、"vorsprung durch technik"(技術による先進)なネタでした♪


んでは!






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