アンチマツダが大喜びしそうなニュースが入りました。
「2万キロ過ぎた直後に初振動。その後出力低下で失速するようになり、危なくて乗れず」(デミオ1.5D)
「CX3がまた一時的にアクセル踏んでも加速しない大きな振動が出る症状が出た」(CX-3)
「先日、20,000キロを超えてから初の加速時における不穏な振動を経験しました」(CX-3)
「DPF再生中の走行距離15kmくらいの間に時速40キロ手前で振動が起こる」(CX-3)
「新車購入後3ヶ月位で症状が出始め、すぐ相談したのに半年以上放置された」(CX-3)
「ブルブル、ガクガクする」(デミオ1.5D)
出典 Twitter、価格コムレビュー、みんカラ等
以前から不具合報告の多かったスカイアクティブ D1.5(ディーゼル)
マツダはエンジンを制御するプログラムが不良で、排気バルブにカーボンが蓄積し、エンジン出力が低下する恐れがあるとして、リコールを発表しました。
対象はスカイアクティブ D1.5を採用するCX-3、デミオ、アクセラの3車種で10万台以上。
1.5ディーゼルのみのCX-3に至っては全滅という状況です。
リコール内容
リコール届出番号 3885
リコール開始日 平成28年9月2日
●基準不適合状態にあると認める構造、装置
ディーゼルエンジンにおいて、エンジン制御コンピュータの吸入空気量制御が不適切なため、気筒内の燃料濃度が部分的に濃くなり、燃焼時に多く煤が発生することがあります。
そのため、排気バルブが開いた際に煤が排気側バルブガイド周辺に入り堆積して、バルブが動きにくくなり、圧縮不良による加速不良や車体振動が発生し、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがあります。
(ここから感想)
本事象は以前から「みんカラ」や価格コムの口コミで多数の報告があり、マツダの株主総会で投資家から回答を求められるなど、有名?な不具合。
中国新聞によると、株主総会でのマツダの回答は「一定の条件で利用された場合に加速が鈍る等との情報があり、原因追究に努めている」
”一定の条件”とは何なのか。
低回転を多用する(エンジンを回さない)、チョイ乗り中心などの条件であれば多くのユーザーが該当するかも知れません。
価格コムやTwitterでは「加速せず追突の危険を感じた」「他社に迷惑をかける為、路肩に停車せざるを得ない」等、恐ろしい報告も。
燃えきらなかったカーボンが徐々に積もる蓄積が原因のため、今は大丈夫でも時間の経過とともに今後発症するかも?という時限爆弾的な恐怖感もあります。
CX-5の2.2Dは大丈夫なのでしょうか?
こういう時、Webサイトのどこかに
「スカイアクティブ D2.2は仕組みが違うため問題ありません」
と記載されていれば安心できるのですけどね。
(逆の「スカイアクティブ D2.2もヤバそうなので検証してます」でも心の準備ができるのでOK)
●改善措置の内容
全車両、制御プログラムを対策プログラムに修正します。また、インジェクタおよび排気側のバルブ周辺に堆積した煤を清掃します。
(ここから感想)
対策として「エンジン制御コンピュータの吸入空気量制御が不適切」であったプログラムをアップデートされるとのことですが、検証時に不具合を発見できなかった原因は何なのでしょうか。
設計故障?
製造故障?
試験項目漏れ?
試験データミス?
担当者の認識違い?
どのような試験をされているのか気になって寝られません。
それから、マツダの制御プログラム開発といえば関連会社のI社が有名。
開発担当者はキツイでしょう。
同業者として、ご冥福をお祈り申し上げます。
もう一つの対策「バルブ周辺に堆積した煤を清掃」についてはどこまで清掃されるのでしょうか。
強制DPFの実施のみ?バルブをふさぐほど固く蓄積したカーボンです。DPFで本当に除去できるのでしょうか。
エンジンばらして清掃?めんどくさくて死にそう。
ミナト自動車さんにDSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)をお願いする?ミナトさん倒れますね。
何はともあれ、スカイアクティブ D2.2は大丈夫なのか気になる。
●CX-3、デミオ、アクセラのリコール対象
CX-3
DK5AW-100027~DK5AW-113364
平成26年12月16日~平成28年8月3日
13,329台
DK5FW-100053~DK5FW-131857
平成26年12月16日~平成28年8月3日
31,783台
デミオ
DJ5AS-100009~DJ5AS-110698
平成26年11月4日~平成28年8月3日
10,684台
DJ5FS-100032~DJ5FS-159468
平成26年8月5日~平成28年8月3日
59,375台
アクセラ
BMLFS-100011~BMLFS-101870
平成28年5月26日~平成28年8月8日
1,859台
(ここから感想)
とんでもない台数ですが、2016/9/1リコール発表後の株価は変動なし。
投資家は業績に与える影響はないと判断されています。
しかしながら、加速せず路肩に停車を余儀なくされたユーザーはどんな気持ちか。
「クルマは単なる道具ではありません」
仰るとおり。
修理で直るとはいえ、相当気分を害されたに違いない。
しっかし、ホントにCX-5のスカイアクティブ D2.2は大丈夫なのでしょうか。
嫁さんが乗るときはチョイ乗り中心。
私が運転するときも基本おだやかに走るため、低負荷が多い(カーボンを燃やし切るほどの高温にならないので蓄積するのでは?)
そもそも、3,000rpmも回すような走り方をすれば「なにぶっ飛ばしてんだ!」と周りからヒンシュクを買います。
不安で死にそうですが、Twitter上では「もんだいねぇ」という声も多数見られますので、気にしないことにします。
「オレのアテンザ、3年乗ってるどそんな不具合ない。オイル交換してないのでは?」(アテンザ2.2D)
「おいらのアテンザは71,000km超えた時点で不具合はナシ。チョイ乗りには向いてないのは分かる気がする」(アテンザ2.2D)
出典 Twitter
当日発表されたもう一つのリコールがこちら。
リコール内容
リコール届出番号 3877
リコール開始日 平成28年9月2日
●基準不適合状態にあると認める構造、装置
リヤゲートのガス封入式ダンパーステーにおいて、外筒のエンドキャップ部の塗装が不適切なため、塩害地域の塩分の影響で腐食することがあります。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、腐食が進行し、外筒が膨らみ、エンドキャップが割れ、リヤゲートを開く際に外筒が破裂し、最悪の場合、周囲の人が負傷するおそれがあります。
(ここから感想)
ダンバーの外筒が破裂するらしいです。
怖い。
●改善措置の内容
全車両、当該ダンパーステーを対策品と交換します。なお、交換部品の準備に時間を要することから、年式の古いものから対策品と順次交換します。
ただし、2010年以前の生産車については、当該ダンパーステーを点検し、エンドキャップに亀裂が確認された場合は、暫定措置としてリヤゲートを使用できないようにします。
(ここから感想)
感想は特にないです。
塩害のありそうな地域を優先してください。
●CX-3、アクセラ、アテンザ、プレマシー、CX-5のリコール対象
多すぎて書けません。
CX-5のみ転載します。
KE2AW-100017~KE2AW-210255
平成24年2月17日~平成27年12月26日
44,679台
KE2FW-100009~KE2FW-213076
平成24年2月13日~平成27年12月26日
56,736台
KE5AW-100002~KE5AW-201056
平成25年10月22日~平成27年12月24日
2,643台
KE5FW-100002~KE5FW-200803
平成25年10月22日~平成27年12月26日
1,798台
KEEAW-100008~KEEAW-103377
平成24年1月10日~平成25年9月27日
3,310台
KEEFW-100010~KEEFW-203052
平成24年1月11日~平成27年12月26日
21,490台
(ここから感想)
ウチのCX-5も漏れなくヒットしました。
リコールの案内が届くのは、いつになることやら。
2015年式CX-5の不具合
リコールとは関係ありませんが、現状認識しているCX-5の不具合はドアの内貼りの振動によるビビリ音、ステアリングメーター周りからのビビリ音(滅多に再現しない)、低速走行時のATギクシャク。
ビビリ音はまだしもATのギクシャクは気になりますが、今のところ再現パターンが分らないので様子を見ています。
次回のCX-5ブログはドア内側の振動によるビビリ音対策(ディーラー修理)をお届けする予定です。
お楽しみにっ!
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