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今日はフィリピンではなく、同じ東南アジアの国、タイの話題。

昨日、2016年10月13日、タイの国王ラーマ9世が亡くなりました。日本では「プミポン国王」と呼んでいますが、タイ語では「プーミポンアドゥンラヤデート」 "ภูมิพลอดุลยเดช" (Bhumibol Adulyadej)となるとのこと。ただし、この投稿では、日本で一般的な「プミポン国王」で通したいと思います。

国王崩御の報から一夜明けた今朝、タイ人の女友達のフェイスブックのプロフィール写真が、真っ黒なものに差し替えられていました。彼女だけではなく、他のタイ人のプロフィールも軒並み真っ黒。カバー写真も同じく黒無地を背景に、タイ語の文字が。恐らくプミポン国王への哀悼の意を表した内容だと思われます。

このタイの友達は、愛称「マイさん」。正確には家内の友達で、日本の大阪府茨木市に住んでいた頃、市が運営していた、ボランティア日本人講師による日本語教室のクラスメート。他にも台湾やスリランカなど、たくさんの在日外国人の方々と友達に。特に家内は、このマイさんと親しくしていました。今でもフェイスブックを通じてのお付合い。

日本の関西在住が長いマイさん。家内が来日してすぐの頃、すでに関西弁を流暢に喋っていました。英語はダメなので、家内との会話はすべて関西弁。フィリピン人とタイ人が、関西弁で意思疎通しているのは、なかなか不思議な光景。この間もフェイスブック・メッセンジャーで、昔と同じように「関西のオバちゃんトーク」をしてました。

日本語を日常的に使う、家内に対してもそうですが、マイさんも時々外国人だということを意識しなくなります。たまに母国語を喋ると「マイさん、タイ語上手やなぁ」と感心したり。なので、マイさんのプロフィールが黒になったのを見た瞬間は、ちょっと戸惑ってしまいました。そしてすぐに、マイさんのような、国外にいる市井の民までが悲しみに暮れるほど、プミポン国王は、国民に慕われていたのだと実感。

この感覚は、日本人が皇室に寄せる感情と、相通じるものがあるように思います。特に27年前、昭和天皇崩御での、国を挙げての服喪ぶりを思い出してしまいますね。


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