フィリピンにベトナム・レストラン、しかも、マニラやセブではなく、ネグロス島にそんなお店ができる時代になったんですね。私が知っている範囲だと、中華にイタリア(主にピザとパスタ)、日本に韓国ぐらいしか、外国の料理を食べさせる店はありませんでした。
元々華僑が多い土地柄なので、中華は多分昔からあるんでしょう。ピザとパスタは、アメリカの影響で、フィリピン人も大好き。日本・韓国料理は、日本人と韓国人の旅行者が多いから。
特にフィリピンでベトナム料理が流行ってるとは聞かないし、オーナーがベトナム系の人なのかも知れません。こういう定番から離れたスタイルが出始めるのは、金持ち階級だけではなく、中流の層が厚くなったということか。しかも場所が、表通りからずいぶん奥まった住宅地の中。車で行ったら、10分ほど迷ってしまいました。
お店の名前は「ラウ・ラム・カフェ」(Rau Ram Cafe)。前日までの熱帯低気圧の影響も去って、朝から暑いほどの日差し。ちょっと苦労してたどりついたのは、想像していたよりずっとしっかりした作りの建屋。一般住宅を改装したものではなく、新規の建築のようです。10台以上は駐車できそうな、ゆったりしたパーキングも。かなりキチンとした建築家/デザイナーが手がけたものと思われます。
さて、肝心の料理。東南アジア諸国は仕事であちこち行った私ですが、実はベトナムは未踏。移住前、福岡に住んでいた頃に一度だけ家族で行った、博多駅前のレストランが、唯一のベトナム経験です。それでも、出てきた牛肉入りのフォー(ライス・ヌードル)と生春巻は、確かに福岡で食べたのと同じ。
と、御託を並べましたが、とても美味しかった。スパイシーな料理は、フィリピンでは比較的少ないので、久々にパンチの効いた味を堪能。パクチー大盛りも嬉しい。お箸を頼めば出てきて、息子と二人でフォーはお箸でいただきました。
フィリピンに住んでいて言うのも変ですが、異国情緒たっぷり。でも、やっぱりフィリピン流のサービス。持ち込みバースデーケーキは当然のようにOK。食事の後にちゃんとロウソクもセッティングして、まるでこの店のメニューのような扱い。
私たち家族3人に加えて、家内の父と弟夫婦にその子供2人、家内の叔母と従弟夫婦、さらにわざわざ隣島パナイから来てくれた、家内の幼馴染の友人1人の、総勢12名のこじんまりしたパーティ。でも、料理もサービスも良かったし、家内は喜んでくれたようです。私も気に入りました。これならば、日本からお客さんが来ても、お連れできますね。
コーヒーも本格的
砂糖入りだけど、ほどよい甘さ
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