確か中学生ぐらいの頃、学校の授業で習った熱帯地方の気候のことで、今でもよく覚えている言葉があります。それが「高温多雨」。こーおん・たう。とっても変な響きで、まるで日本語じゃないみたい。それが40年後に、自分がその高温多雨な場所に住むことになるとは。
フィリピン暮らしも、年が明けると4年目に突入しようかというこの年末。高温多雨を日々実感しております。今年は4〜5月の乾季が、例年になく暑くて雨が極端に少なく、隣のセブ島では旱魃で、州知事が非常事態宣言するほど。ところが、6月まで一つも発生しなかった台風が、その後は、いつもより早いピッチで量産。去年は、こんなに雨降ったっけ? というほど、連日の雨。
連日と言っても、日本の梅雨みたいに終日降るのではなく、朝は日差しが眩しいほどの晴天。そして判で押したようように、昼過ぎから雷を伴った土砂降り。だいたい数時間で上がるというパターン。昼間ではなく、宵の口から深夜に豪雨もあります。
おかげで、趣味のテニスが全然できない毎日。近所のシライ市営のコートは、アウトドアで土のサーフェイスしかなく、水はけがあまり良くない。最低でも24時間ぐらいは雨が止んでいないと、乾いてくれません。生乾きでプレーしようとすると、コート管理のオっちゃんが「バサ・バサ」(basa basa 湿ってる)と言って、追い払いにかかる。
そして、なんとこの年末のクリスマスの時期に、台風26号がフィリピンに接近しています。フィリピン名はニーナ(Nina)。可愛らしい名前ですが、まるで狙いすましたように、イブにフィリピン東岸に近づき、クリスマス当日にマニラ首都圏直撃のコース。
ネグロス島は、直接の被害は少なそうとは言え、クリスマスイブに強風と土砂降りなんて、勘弁してほしい。この日ばかりは、日頃あまり真面目ではないカトリック信徒も、夜のミサに家族連れ立って与るのが、フィリピンの習慣。クリスマス前の約1か月の待降節(アドベント)の期間、歌わずに我慢していきたグロリア(栄光の讃歌)を爆唱して、ミサの後は、みんなでご馳走を頂くのが楽しみなのに。
私たち家族がお世話になっている教会は、サブ・ディビジョン(宅地)の中にある神学校付属のチャペル。それほど大きくはないので、クリスマスミサの時にはお御堂だけでは足りず、庭に椅子を出して、いつもの倍以上来る信徒を受け入れます。もし大雨になってしまったら、ミサが中止にはならなくても、参加できる人がは少なくなってしまいます。神さま、どうか、台風が逸れますように...。
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