それが約1年前に、自宅のすぐ近所で使えるコートがあることが判明し、昼間っからでも毎日テニスしたいというヒマ人...ではなく、 テニス熱心な相棒も見つかって、久しぶりにテニスライフ再開となりました。
ただ問題はそのコート。シライ在住ならば誰でも無料で使えるので、文句を言うとバチが当たりそうですが、サーフェイスは凸凹でイレギュラーが多いし、水撒きとかコート整備が不十分で、乾燥した晴天が数日も続くと、ものすごい砂ぼこり。
しかも元々3面あったのに、そのうち両側の2面は雑草がボウボウの放置状態。周囲のフェンスも穴だらけで、そこからボールが外に出てしまい、球拾いでプレイ中断もしょっちゅうのこと。なんだか、完全に忘れ去られた状態で、バスケットなどフィリピンで人気のスポーツに比べると、とても惨めな感じです。
そして、ちょうど去年の今頃は、フィリピンの国政選挙の真っ最中。シライ市長選の有力候補で当時現職の副市長だった、テニス好きのマーク・ゴレツ氏。彼が当選したらコートが新しくなるに違いないと、数少ないシライのテニス愛好家の間では評判でした。
その後、めでたくマークは当選。どうせデマだろうと思ってたら、数ヶ月後から本当にコートの補修工事が始まってしまいました。なんて分りやすいフィリピンの政治。まずは草刈りから始まって、フェンスの穴も直し、凸凹のサーフェイスも土を入れてきれいに均しました。照明設備も再点検。今では週に1回ぐらい夕方から宵の口ぐらいまではナイターもしています。
ネットを仕舞う物置や、トイレは以前と変わらずボロボロのままでも、テニス自体はとても気持ちよくできるようになりました。マーク市長さまさまですね。
そして、この4月の半ばから、いよいよ新市長のスポーツ振興政策の目玉とも言うべき、夏休みの子供スポーツレッスンが始まりました。これは、バスケットやバレーボール・サッカー・卓球などから、シライの学校に在学する子供たちが好きな種目を選び、ちゃんとコーチがついて土日を除く毎日約3週間、市内に点在するスポーツ施設で無料のレッスンを行うというもの。もちろんテニスも含まれています。
大阪に住んでいる時には、私や家内と一緒にテニススクールに通っていた今年12歳になる息子。実は運動は苦手。でも家内がどうしてもテニスをもう一度やらせたいと説得して、夏休み子供レッスンに参加することになりました。
それが始まったのが先週の火曜日で、もう1週間以上が経過。下は小学生の低学年から、上は中学生ぐらいの子供まで、総勢約10名の参加です。真夏の盛りのネグロスなので、正午前後は避けて、朝8時〜10時と午後3時〜5時の2回、合計4時間のレッスン。コーチは以前私も一緒にプレーしたことがある、ステファンというオジさん。最初は練習後には汗だくのヘトヘトだった息子もだいぶ慣れてきて、意外と面白くなってきたようです。
初日の午前中は2人からのスタートでした。
この頃ではコートへの送り迎えと、練習の間の見守りはメイドのネルジーにお任せ。こう書くと、すごいお金持ちのご子息みたいですね。でも学校の登下校と同じく、道行く車の運転は乱暴だし、野犬も多い。それに冗談ではなしに営利誘拐の危険もあるので、子供一人で通わせることができないのが、フィリピンの現実。
それはともかく、毎日スポーツをする環境に身を置くのは、本人が嫌がりさえしなければ悪いことではありません。ちょっとは打てるようになって、親子でテニスを楽しめるようになれば、儲けもの。無理せず、そこそこ頑張ってほしいものです。
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