最寄りの港町のカディスからは、定員15人ぐらいの小さなボートで30分の船旅。さすがに連休で人も多く、ボートに乗るまでしばらく待ったものの、待ちくたびれるというほどでもありません。きれいな場所のわりには、外国人観光客はほとんどいない。船着き場でFさんたちと話していると、地元の中学生か高校生ぐらいの女の子たちが、私たちを凝視。もう、遠慮も何もなしに見つめられて、つい「君ら、日本人初めて見たんか〜?」と大阪弁...ではなく英語で聞いてしまった。
さて、順調に船に乗ったまでは良かったけれど、思いの外波が強く、たまたま順番で一番前に座ってしまった私たちは、ビショビショになってしまいました。よく見ると他は、アウトリガーと呼ばれる浮きが両舷についたバンカーボートばかりなのに、なぜか私たちの乗ったボートだけ浮きなしのただのボート。最初から分かっていたら、次のボートを待ったのに。
というわけで、ずぶ濡れでの上陸になってしまった1年ぶりのラカウォン島。しかし、去年と変わらぬ、美しい白い砂浜と青い海を見たら、すっかり気分も晴れました。やっぱり、フィリピンと言えばビーチリゾート。少しぐらい苦労しても、来た値打ちがあったというもの。
自然の美しさは同じでも、人工物は随分増えましたねぇ。昨年、宿泊施設と言えば、バンブーハウスのコテージだけ。数室程度の鉄筋コンクリート製客室が完成間近の状態でした。今回それは当然オープン済みで、さらに3階建ての別棟が建設中。海岸には100m以上はあろうかという長い桟橋ができて、その先には新しい船着き場。そして海上には、フローティング・バーが営業を始めていました。
桟橋の向こうに見えるネグロス島
ハードウェアは順調に整備されている感じなのに、ソフトウェア、つまりサービスがイマイチだったのはちょっと残念。島内唯一のレストラン・バーは、お客さんが少ない時は、そんなに悪くないのに、夕食時など混雑しだすと一挙にサービスが雑になります。極めつけは、朝ごはんを食べようとしたら「コックが来なかったので朝食はできません」。なんじゃそりゃ〜!
なぜ家内が、食パン1斤とチューブタイプのチーズを持ってきたのかが、よ〜く分かりました。他の宿泊客も、まるでこうなるのを見越したかのように、パンやカップ麺持参。危なく折角のリゾートの朝が、腹ペコの惨めな思い出になってしまうところでした。家内に感謝ですね。
とまぁ、若干の不満もあったものの、夕刻と朝、そして星空は素晴らしかった。このためにラカウォンまで来たようなものなので、いろいろあってもすべて許せる気分。また、今回泊まったバンブーハウス。クーラーなしでも夜は海からの風が心地よく、まったく問題なし。Fさん曰く、深夜まで音楽がうるさかったそうですが、私は熟睡できました。
ビーチを満喫できたので次は山へ、とばかりに次回の投稿は、温泉リゾート、マンブカルです。
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